(画像)Luis Molinero / shutterstock
(画像)Luis Molinero / shutterstock

これで何回目?医師が次々と辞めていく…秋田県上小阿仁村「国保診療所」の闇

3月14日、秋田県上小阿仁村の「上小阿仁国保診療所」で歯科診療を担当する50代の男性医師が、村に辞職届を提出して受理されたことが分かった。


村内唯一の医療機関である村立の国保診療所では、今年度から歯科の診療日を現在の週5日から週2日に減らす方針で、男性歯科医師は「自分の意思に反して辞めさせようとしている」と反発していた。


【関連】コロナ感染ピークアウトせず…医療現場混乱“みなし陰性”は陽性の3倍以上!ほかこの村では、過去に医師が何人も退職を余儀なくされており、ネット上には「村の医療体制」について調査を求める声などが寄せられている。
《今度は歯科医がやめるのか。一体何回目だよ…》

《またこの村か。もう医者派遣しなくていいんじゃね?》


《この村って定期的にニュースになるよな。きちんと調査した方がよくね?》


《田舎の医者いじめはマジで酷いからね。昼食の時間もなく、日曜日も診察を強要される》


《今度は歯科医かよ。いい加減、国が調査に入れよ》

2週間で逃げ出した医師も

上小阿仁村は、高齢化過疎地域特有の「医師確保困難問題」に加え、2010年の新聞報道で〝医師いじめ〟が発覚していたという。

「1人目の医師は『次の医師が見つかっても、その人も同じような挫折をすることになりかねない』と発言。2人目の医師は『村を終の棲家とする』と新聞などで意欲を語っていましたが、『激務をこなせる自信がない』と1年1カ月で退職しています。また、5番目の医師は就任からわずか2週間後に所用で村外に出た後、そのまま所在不明となった。その後、『もう秋田には戻らない』とFAXで退職願を提出しています」(ネットライター)


ネット上には、「無言のいたずら電話をかけられる」「少ない休憩時間の合間を縫って昼食のパンを買いに行ったところ『患者待たせてサボってるなんてとんでもない』と非難された」「医師の自宅に誹謗中傷のビラがまかれる」など、数々の物騒な噂も飛び交っている。


「こうした噂の一部は事実だと村も認めています。男性歯科医師の辞職届に理由は書かれていないようですが、本人が反発しているわけですから、村となんらかのトラブルがあったことは間違いなさそうです」(前出・ネットライター)


今回の医師の辞職は、9年ぶり8回目だという。この村で、いったい何が起こっているのか。