関西学生野球で通算14ホームランを放ち、巨人の二岡智宏三軍監督の持つリーグ記録を更新した佐藤輝明(21)は、阪神がドラフト1位で指名した話題のスラッガー。出身校の仁川学院は進学校で、高校時代は全く無名の存在だったが、近畿大学に進んで素質を一気に開花させた。
待望久しいスター候補の出現に、阪神ファンは早くも来季の活躍に期待を寄せている。しかし、今や阪神ファン以上に盛り上がっているのが、佐藤の地元である兵庫県西宮市だ。
阪神の本拠地、そして、高校野球の聖地である甲子園球場のお膝元ながら、生粋の西宮育ちの選手が、地元のプロ球団入りを果たすのは珍しい。近年の有名選手では、西宮北高校、関西学院大からオリックスに入団した田口壮(オリックス一軍野手総合兼打撃コーチ)以来となる。
「佐藤選手の阪神入りは、甲子園球場が西宮にあることを全国にアピールする絶好のチャンスです。甲子園はなぜか大阪というイメージが定着し、西宮市民は悔しい思いをしていますからね。地元では商工会議所を中心に、応援団結成の動きもあります」(西宮市職員)
黄金ルーキー佐藤の不安はメンタル面!?
佐藤と同じ仁川学院出身のお笑いタレント、代走みつくにも興奮気味に語る。
「仁川学院から阪神のドラ1が出ようとは、信じられないくらいうれしい。これからは『4番佐藤』と『代走みつくに』の時代です」
黄金ルーキーへの期待が日ごとに高まる中、一部には不安の声もある。
「佐藤の素質は折り紙つき。問題はメンタル面です。見た目に比べておとなしく、プロの世界でどこまでやっていけるのか、という不安はあります」(近大OB)
佐藤は不安を一蹴し、周囲の期待に応えることができるか。阪神ファンならずとも気になるところだ。
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