社会

元教え子と“不適切な関係”!上智大教授を懲戒解雇処分で民事裁判係争中

(画像)Amy Nichole Harris / shutterstock

上智大学は3月4日、元学生の女性(36)と不適切な関係を持ったとして、美術評論家で国際教養学部の林道郎教授(62)を懲戒解雇したと発表した。

「林教授は昨年4月、元学生の女性から10年以上にわたってセクハラ被害を受けたとして、2200万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こされた。この提訴後、林教授は大学に退職の意向を伝えたが、裁判は現在も係争中で、難しい立場に立たされている」(美術評論家連盟関係者)

女性は2003年に上智大学入学後、2年後期から林教授の講義を受けており、大学院に進学直前の07年に、妻帯者である林教授から外で会うことを求められたと主張している。また、性的関係以外に、アカハラ(アカデミック・ハラスメント=教育現場で権力を濫用する行為)被害にも遭っていたとも述べているという。

成人同士の自由恋愛と主張

「女性は林教授のアシスタント業務を就職後の30歳まで行っていましたが、その多くは無償だったそうです。帰国子女で英語が堪能だったので、主に英語の論文などの校正を引き受けていました」(女性の同級生)

林教授は裁判で「指導教官と学生という立場ではあったが、自立した成人同士の自由恋愛をしていたにすぎない。2人の関係は双方合意で、対等だった」と主張しているが、教授と学生という明確な上下関係がある以上、いかにも苦しい。

一方、女性も不貞行為を理由に、林教授の妻から訴訟を起こされている。こちらは3月末にも東京地裁で判決が出る予定だ。女性は現在も自責の念に駆られ、心療内科に通って投薬治療を続けているという。

上智大学は曄道佳明学長名で「心よりおわび申し上げ、再発防止に全力を尽くす」とコメントを発表。しかしながら〝ミスター美術史〟と呼ばれる林教授を巡るトラブルは、まだ収まりそうにない。

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