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演歌歌手/出光仁美インタビュー~今年の目標は人妻になることです(笑)

出光仁美
出光仁美 (C)週刊実話Web

2010年、日本コロムビアの創業100周年記念アーティストとしてデビューした出光仁美。

大学では美術を専攻しながらも演歌に心を奪われ、作曲家・水森英夫に弟子入りしたという熱意の人だ。身長150センチと小柄なバディに秘められた情熱は、恋愛方面でも〝熱い〟ようで、意外なエピソードがポンポンと飛び出した――。

出光 2月9日に『再会橋で』(美馬とおる作詞・水森英夫作曲)という14番目の新曲が出ました。コロナ禍で満足なキャンペーンはできないのですが、聞いていただけるきっかけになればと、このインタビューにも出させていただこうと思いました。

――おじさん読者は美人大歓迎ですよ。で、どんな曲なんですか?

出光 前作が『あいたか橋で』(同。2020年8月リリース)というタイトルで、私の地元・福岡に実在するデートスポットが舞台なんです。歌詞の中に「爪先立てて 待ってます」という一節がありまして、そこがポイント。私が小さいから爪先立てて…ではなく(笑)、思いを寄せる人を今か今かと待ちわびる様子が爪先立てて…という表現に込められています。『再会橋で』は、その続編という感じの構成です。

――ということは、新曲で思い人に会えるんですね?

出光 歌詞の解釈にもよりますが、私は会えてないんじゃないかと勝手に思っています。

――つまり、焦らしの歌ですか。どっちの橋でも会えなくて、今度の曲は何橋になるんでしょう?

出光 仮の話ですが、それは私も考えました。「想い出橋」なんかどうでしょう。

――2人は別れちゃう?

出光 はい。その方が演歌っぽいかなぁと。

一目ぼれでもとにかくアタック!

――自分自身も、焦らされる恋は好きですか?

出光 好きではないけれど、そうなってしまうことが多かったですね。会いたいのになかなか会えないとか。ちょうど『あいたか橋で』が発売されたころに片思いの人がいて、めちゃくちゃ重なって辛かったです。

――そういう時はお酒に逃げる?

出光 はい(笑)。大好きなので、飲んで忘れようと思うのですが、いかんせん弱いのでマズイことになっちゃうんです。

――というと?

出光 若いころの話ですけど、酔いつぶれてしまったことが何度かありまして…。ある時はラーメン屋さんで自暴自棄になり無茶苦茶に飲んだこともあります。

――恋に熱い人なんですね。

出光 私の思いが強過ぎるんだと思います。恋って、片思いとか、追いかけている時が一番楽しいじゃないですか。一度好きになると、同じようなタイプを探してしまうところもありますね。私の場合は色黒の男性が多いです。

――自分から積極的に行く方ですか?

出光 はい。とにかくアタックします。

――潔いですねぇ。

出光 ある時なんか、帰りの新幹線でめっちゃカッコイイ人を見つけたんです。マネジャーさんもいたんですけど「私、話をしてくる!」と宣言して突撃したんですよ。だって、一目ぼれだったから。やっぱり色黒で、テカテカのスーツを着ていました。

――演歌ショーの司会者じゃないんだから(笑)。でも、やることがカッコイイですね。

狙うは“交際ゼロ日婚”

出光は地元の九州産業大学芸術学部を卒業。美術教師の資格を得たが、地元の企業に就職をした。演歌歌手への転身を思い立ったのは、社会人1年目のことだったという。

出光 仕事はやりがいのあるものだったのですが、バイクで営業先に向かっている途中、信号で停まっている時にふと「私、歌手になりたい」と強く思っちゃったんです。

――またもや情熱があなたを突き動かしましたね。

出光 でも、どうすれば歌手になれるのか見当もつかなくて。そこで、伍代夏子さんの『鳴門海峡』が大好きだったことから、その曲を作った水森先生がカラオケ大会の審査員でおいでになると知って、弟子入りをお願いしに行ったんです。会社を休んで兵庫県まで。

――カラオケ大会にも出たんですね?

出光 はい、出ました。準優勝させていただいて、弟子入りも受け入れていただきました。

――さすがの行動力。子供のころから演歌には慣れ親しんでいたんでしょうか?

出光 兄が2人いるのですが、母と一緒に私だけが演歌番組をよく見ていました。当時は安室奈美恵さんやSPEEDが全盛で、中学になると浜崎あゆみさんが大人気。なのに、聞いてるだけで気持ちよくなれるのは演歌だったんです。

――女心の歌とか、難し過ぎたのでは?

出光 そのころはまだ恋愛もしてなかったので、確かに難しかったです。なので、海の歌とか男歌が好きでした。男の潔さみたいなものが、分からないなりにもカッコイイなと思えたんです。

――地方営業など、舞台での失敗はありませんか?

出光 昔から物忘れがひどくて、ランドセルを忘れて学校に行ったり、夏休み明けになると学校への行き方が分からなくなったこともあります(笑)。なので、恥ずかしい話なのですが歌詞を忘れてしまうことは時々あります。

――そういう場合は、どうするんですか?

出光 他の曲の歌詞を繋ぎ合わせてなんとかしのいだり、どうしようもない時はごにょごにょってなったり…。ほんと、申し訳ありません(汗)。

――最後に、今年の願いとか目標を教えてください。

出光 新曲のヒットはもちろんなのですが、結婚願望はずっとあるので、今年こそは「人妻になりたい」です。

――すでに出会いはあるということですね?

出光 いいえ、全く。もう3月なので、やっぱり無理そうですかね…。

――最近は交際ゼロ日婚というのもありますから。演歌界からの第1号になるってのはどうですか?

出光 それ、いいですね。狙ってもいいですか?

――なんだか、やってくれそう(笑)。

出光仁美◆いでみつひとみ 1984年9月7日生まれ。福岡県宗像市出身。
公式ブログ「鶴は千年、仁美は万年」https://ameblo.jp/idemitsu-hitomi/

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