安倍前首相「桜」で事情聴取! 菅首相&二階幹事長が“つぶし”で結託!

9月の菅政権発足時、最初に掲げた看板は「安倍政権の継承」だ。果たして、「安倍切り」するような裏切りに出るのか。

「政権発足直後こそ、ご祝儀相場で70%以上の高支持率でスタートした菅内閣だが、今や50%台まで急落しており、さらに下降する勢いだ。日本学術会議会員任命拒否問題での説明が支離滅裂で菅不信が起き始めている。さらに、GoToキャンペーン維持など、新型コロナ対策が安倍政権時よりはるかにひどい。コロナ新規感染者、重症患者は連日過去最大を更新し続けている。焦った菅首相と二階幹事長は、何とか政権へのダメージに歯止めを掛けたいと躍起だった」(同)

安倍前首相は辞任の引き金となった潰瘍性大腸炎も新治療薬が効き、完全復活の兆しだ。9月末には出身派閥の細田派パーティーに出席したほか、ドイツのメルケル首相との電話会談、経済再生を目指す議連会長に就任するなど活発に動いている。また、首相専権事項ともいえる解散時期まで「1月の早めがいい」と公言するなど〝キングメーカー〟気取りだ。

菅首相が“暗黙の了解”!?

「岸田前政調会長と石破元幹事長は9月の総裁選で大敗したため、次はない。コロナ禍を乗り切れば、菅首相の長期政権も見え始めた。だが、反菅・二階派からは『安倍氏が三度目のチャレンジをする』と公然と囁かれはじめている。菅・二階連合に安倍つぶしの機運が芽生えているのです」

と語るのは、全国紙政治担当記者。

「菅首相が安倍氏のキングメーカーのような振る舞いにイラだっているのは事実。『桜を見る会』前夜祭疑惑が沸騰すれば、世論の関心もそちらに向かうため、菅首相も暗黙の了解をしたとみられている」(同)

事実、前夜祭疑惑が表沙汰になると、世論の風向きは一変した。

「安倍氏は年明けに細田派会長となり、再々登板の話もあった。だが、季節外れの〝桜〟で白紙だ」(前出・細田派幹部)

今後の捜査の行方について検察関係者が語る。

「第一秘書は政治資金規正法違反で年内に在宅起訴されるでしょう。そして、安倍事務所の補填が明らかになった以上、法に問えるかどうかにかかわらず、安倍氏本人からも話を聞く必要がある。さもないと、金丸信・自民党副総裁の政治資金規正法違反事件(1992年)で本人の取り調べを行わず、上申書の提出と20万円の罰金で終わらせた結果、検察庁の表札に黄色いペンキがかけられたときの再来が起きかねませんから」

事情聴取要請で〝安倍つぶし〟本格化だ。