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「性加害」映画監督の妻は、あの人気歌手!女優4人を“調教”した悪質手口

(画像)belyaev.photo / shutterstock

「家庭内の性被害」というショッキングな題材で注目され、3月25日から公開予定だった映画『蜜月』が公開中止に追い込まれた。

同作の監督を務めた榊英雄氏から〝性被害〟を受けたと訴える4人の女優が『週刊文春』に告発したのだ。同誌によると、榊氏は「監督」という立場を利用。自身の作品にキャスティングした女優や、ワークショップに参加した女優らと、強引に性的関係を結んでいたという。

「料金を女優さんが支払って演技指導を受けるワークショップは、監督に名前と顔を売り込み、認められれば将来的にキャスティングしてもらうことができる。むしろ演技指導より、そちらの方が重要とされています。榊さんは、そこにつけ込んで気に入った女優さんを飲みに誘ったり、事務所に呼び出したりして行為に及んでいたそうです」(映画関係者)

長崎県出身の榊氏は、福岡の大学を卒業後、1995年の主演作『この窓は君のもの』で俳優デビューを果たしたが、その後は鳴かず飛ばず。自主映画の監督を始めたところ作風が評価され、2009年の『誘拐ラプソディー』で「日本映画批評家大賞」新人監督賞を受賞。商業映画の監督としての地歩を固めた。

ハリウッドの#MeToo運動

俳優としても、NHKの大河ドラマ『西郷どん』や『いだてん』に脇役で出演する〝二刀流〟だっただけに、演者側の弱い立場や苦労も知っているはずだが、彼はそれを悪用したという。

「居酒屋に女優さんを呼び出し、帰り際に路地裏に連れ込んで無理やり性的行為を強要していたようです。女優さんたちは、いずれも『断れなかった』と主張しています。文春には、卑猥な行為を命ずるメールなどを送りつけ、女優さんたちを性的に〝調教〟しようとしていたとも報じられている。ハリウッドでは、数々の名作を手がけた大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが、似たような手口で犯行を繰り返し、強姦罪などに問われて収監中。この事件を機に、〝#MeToo運動〟が世界的に広がり、大きな社会問題となりました」(同・映画関係者)

文春報道を受け、榊氏は一部否定しながらも、おおむね事実関係を認め、「過去のことをなかった事には出来ません」と謝罪。妻にも謝罪し、許しを得ているという。

「05年に結婚した榊さんの妻は、シンガーソングライターの橘いずみさんです。安田成美さんや岸谷五朗さん、豊川悦司さんといった当時の人気俳優が集結し、94年に放送されたフジテレビ系のドラマ『この愛に生きて』の主題歌『永遠のパズル』が大ヒット。橘さんのスタイルや曲の雰囲気が似ていたことから〝女性版・尾崎豊〟と呼ばれたカリスマ的な存在の歌手でした。現在も〝和〟(いずみ)と改名し、活動を続けています。今回の問題は許しているとのことですが、榊さんとの間には年ごろの娘さんが2人いるはずですから、今後が心配ですね」(芸能プロ関係者)

これまでは表沙汰になることが少なく、事件化することもほとんどなかった「家庭内の性被害」。近年は摘発事例も多く、社会問題化しており、公開中止になった榊氏の映画は各方面から注目されていた。

心の傷を負った被害者に寄り添うべき作品の監督が、真逆の行為を認めた最悪のケース。作品が高く評価されていたというだけに、残念でならない。

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