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『KAPPEI カッペイ』/3月18日(金)より全国東宝系にて公開〜LiLiCo☆肉食シネマ

Ⓒ2022映画『KAPPEI』製作委員会 Ⓒ若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)

『KAPPEI カッペイ』
監督/平野隆 脚本/徳永友一
原作/若杉公徳(「KAPPEI」白泉社・ヤングアニマルコミックス)
出演/伊藤英明、上白石萌歌、西畑大吾、大貫勇輔、古田新太、森永悠希、浅川梨奈、倉悠貴、橋本じゅん、関口メンディー、鈴木福、かなで、岡崎体育、山本耕史、小澤征悦
配給/東宝

長引くコロナ禍で、〝腹の底から笑いたい!〟と思っている方にご紹介したい作品が『KAPPEI』。

1999年に地球が滅亡すると信じ、人類を救う救世主となるべく身体を鍛え、さまざまなルールのもと文明社会から離れ人と違う生活をしてきた終末の戦士たち。しかし、地球が滅亡するはずだったXデーはとっくに過ぎ、今は2022年! 師範(古田新太)から「解散!」と言われてしまいます。

初めて〝普通〟の生活をする主人公の勝平をはじめ、他の戦士たちに与えられた服はもちろん時代遅れ。今は当たり前になっている携帯電話など便利なツールは知らないし、彼らの生活の中でタブーとされていた恋愛などもちろん未経験! 〝さぁ、自由な人生を楽しんで~〟と、ここから勝平の見るものすべてが衝撃。今までは禁止とされてきた恋もしてしまいます。

私は半年前にこの作品の撮影現場に行かせていただきました。伊藤英明扮する勝平のデニムのベスト&半ズボンに、筋肉ムキムキだけでもかなりのインパクト! あまりにも滑稽だったので「この作品は絶対に面白い!」と断言。でも、そんな思いとは裏腹に、この勝平というキャラクターの格好を見て「何とかして断れないかなぁ…」と思った伊藤。聞いたら、守を演じた大貫勇輔も伊藤との共演に興奮しながらも、原作を見て「えっ!? 上半身裸?」と思ったらしい。

とにかく笑えるエンターテインメント!

勝平が初めて恋をするハル役に上白石萌歌、ハルの先輩に岡崎体育、戦士に山本耕史など楽しいキャスト。撮影現場で感じた〝絶対面白い作品になる〟という思いは、試写会に行ったら〝当たった!〟と思いました。

映画は好み。それぞれが違うユーモアの価値観を持っている。ただ、この作品はみんなが〝笑った〟って言います。これは結構、珍しいこと。私も、気づいたらずっと笑顔で見てました。クスクス笑いの間に大笑いが散りばめられてる。

この作品の売り文句を見ると、〝爆笑あり!アクションあり!ラブあり!バトルあり!歌あり!ダンスあり!パロディあり!肉体美あり!だけど、需要なし!常識なし!これでもかと畳み掛ける笑いの連打!奇想天外の爆笑百裂エンターテインメント〟と、かなり強気です(笑)。

育てられた環境によって考え方が違う、自分は当たり前だと思っていたことが間違ってた…そんなことって、たまにありますよね? それを何百倍にもしたのがこの作品。さぁ、コロナ疲れを笑いで吹っ飛ばそう!

LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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