ロシアのウクライナ侵攻で、日本経済にも影響が出始めている。日本を代表するクラブ街の東京・銀座でも、コロナ禍に追い打ちをかけるように客足が激減していた――。
「ロシアが軍事行動を開始した2月24日から、予約のキャンセルが続出。28日、月曜日の週以降も客足は遠のいています。ウクライナが侵略に遭っているのに、銀座で鼻の下を伸ばしている場合ではないという良心の呵責もあるのでしょう。同じようなことは、東日本大震災のときもありました」(銀座料飲協会加盟店クラブ関係者)
昨年10月に緊急事態宣言が全面解除され、12月の年末商戦に向け夜の銀座クラブ街も賑わいが回復傾向にあった。しかし、新年を迎えた途端に、オミクロン株を中心とした新型コロナ感染が急拡大。
「あちこちのクラブで、ホステスや男性従業員の感染者が出た。前回の緊急事態宣言時は大半のクラブが隠れ営業していたが、オミクロン株は感染力が強い。お客にうつしたら信用問題になるので臨時休業したのです」(大箱クラブ店長)
株価下落…銀座で飲んでいる余裕はない
1都13県には1月21日からまん延防止等重点措置が適用され、18都道府県は3月21日まで延長された。
「銀座クラブの場合、コロナ感染で臨時休業する店が続出したのは1月25日からですね。一時は200店舗以上が休業したとされ、その間に10軒ほどのクラブが閉店に追い込まれたそうです。バレンタインデーの2月14日の週から、大半のクラブが営業を再開しました」(銀座クラブホステス)
その矢先にウクライナ侵攻。同情勢は日本でも連日報道されている。
「24日に予約が10組入っていたのですが、8組がキャンセル。25日もキャンセル続きで閑古鳥が鳴いています。コロナ禍で大企業の社用族は銀座に飲みに来ない。株価に影響される仕事の客が多かったが、株価が下落して銀座で飲んでいる余裕はないようです」(老舗クラブオーナー)
24日の日経平均株価は、1月下旬の安値を割り込み2万5775円まで値を下げた。ロシアのウクライナ侵攻は銀座まで飛び火した。
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