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SMAP「反戦歌」がウクライナ侵攻で再評価も…木村拓哉しか歌えない“冷戦”状態

『新しい地図』香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎
『新しい地図』香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎(C)週刊実話

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が激しさを増す中、2016年に解散した国民的アイドルグループ・SMAPが05年に発表した楽曲『Triangle』が話題になっている。

同曲はSMAPの38枚目のシングルで、命や平和の尊さを歌うミディアムバラード。テレビ朝日系列のスポーツ中継のテーマソングとしても起用されていた。

「MVでは、メンバー5人が老人ホームで働いている設定で、最後にお年寄りたちに曲を披露するほっこりした内容でした。『オリジナルスマイル』や『夜空ノムコウ』、『世界に一つだけの花』に続き、この曲も08年度に音楽の教科書に採用されています」(音楽関係者)

元メンバーの稲垣吾郎がパーソナリティーを務めるTOKYO FMのラジオ番組『THE TRAD』の2月18日放送回で、「平和への願いを込めて」と、この曲をかけて話題になっていた。

放送作家の鈴木おさむ氏も、自身のツイッターに思いをつづっている。

「もし[SMAP×SMAP]が続いてたら、昨日の放送では、きっと『Triangle』を放送していただろうなと思う。歌の力は凄い。あの歌が今こそ、メディアで流れることを願う。きっと沢山の人に届くだろうから」

教科書に載った曲が説得力を失う

しかし、当のメンバーたちは〝冷戦状態〟が続いている。

「世話になったマネジャーが事務所で冷遇され、独立する際に義理を通した稲垣と草彅剛、香取慎吾は『新しい地図』を結成し、裏切ったとされる木村拓哉と、最後に揺らいだ中居正広はジャニーズに残留。その後、中居はジャニーズ事務所との〝業務提携関係〟は残しながらも個人事務所を設立し、独立したが、結局『新しい地図』との合流は果たされていない」(芸能記者)

SMAPの楽曲は、ジャニーズ事務所が管理しているため、現状、『Triangle』を歌えるのは木村だけだという。

「こういう時期ですから、すべての権利関係などを無視して、〝一夜限りの1曲だけ〟でもいいから再結成して、生で『Triangle』を披露してもらいたいものです」(前出・音楽関係者)

「争いをやめよう」と歌で訴えている当人たちが歩み寄れないなら、教科書にまで載った曲も説得力を失う。

「木村が1人で歌うという選択肢もありますが、バッシングを受ける恐れがあるため、難しいでしょうね。大国が分裂した末に、強者が弱者を制圧しようとする。ロシアとウクライナの関係は、まるで彼らの現状を示唆するかのような構図と言えそうです」(前出・芸能記者)

結局、信念のないアイドルの楽曲など「この程度のもの」だと知らしめる結果にならなければいいが…。

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