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JRA重賞『弥生賞』(GⅡ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

(C)JRA
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やったぜ、重賞3連勝! という赫々たる戦果を上げた先週の阪急杯であった。

馬連①⑩3090円だけでも嬉しいのに、加えて3連複①⑧⑩10950円の万馬券とは、嬉しさ3倍増! これで今年に入って重賞予想は、5連敗のあと3連勝を遂げてのV字回復ぶり。

そのトータル収支もこれでほとんどチャラ、借金完済という喜ばしさ。晴れてイチから出直せるというもの。風向きは我にあり!

それもこれも共同通信杯でビーアストニッシドを3着に、GⅠフェブラリーSでテイエムサウスダンを2着に、そして今回、ダイアトニックで阪急杯の優勝に導いた〝岩田パパ〟こと岩田康騎手サマサマのおかげです! もちろん2着のトゥラヴェスーラの鮫島駿騎手、3着のサンライズオネスト武豊騎手にも感謝感激雨あられであった。トゥラヴェスーラの場合、レース直前の馬体重が22キロ増で、正直言ってヤバい、と思った。そんな心配をヨソにダイアトニックに迫る好走ぶりを見せてくれてエラい! 馬体重が20キロ以上増減した馬が重賞で馬券になるのは希有の例だろう。これを見て狙い変えた人も少なくないんじゃないかな。

前日の予想配当からしたら、かなり配当が高くついたことだし。ボクも現地で直前予想していたら急遽〝消し〟の判断をしていたかも…と思うとゾッとする。くわばら、くわばら。ちなみに負け続きだった〝1番人気〟も先々週の小倉大賞典の勝利に続いて、先週もこの阪急杯で勝利したダイアトニックは1番人気であった。一度ジンクスから解放されると、連続するものだなあ、とつくづく思う。

それにしても岩田康騎手の〝覚醒〟ぶりは目を見張るものがある。3週連続で、3着→2着→1着、銅→銀→金とステップアップの快挙を成し遂げたのだから。ついこの間まで横山典騎手が頑張っていたが、現在は岩田騎手である。ベテラン騎手の奮闘は、実に頼もしい。オジサンをナメるなよ! というところだろう。前回の文中で、「理由は先週、先々週と好配当をもたらしてくれた〝恩人〟岩田パパの騎乗馬(ダイアトニック)が出るし…」と阪急杯を選んで大正解! 中山記念を選んでいたら、勝ったパンサラッサは買えていないので不的中となっていたところ。

“映画馬券”は摩天楼とレディー・ガガ

やっぱり〝岩田パパ〟を信じて良かった。今後もパパについていきます! ってゲンキンなヤツっちゃ(笑)。ちなみにパンサラッサは最初の千メートルが57秒台の暴走モード。そんなペースで勝つ馬なんてサイレンススズカなど稀なだけに、「直線で絶対ツブれる」と確信して見ていたら、そんな〝競馬常識〟をあざ笑うかのように逃げ切り。参ったね。

さて今週はクラシックを占う弥生賞。岩田パパ騎乗馬を真っ先に探したら、い、いない。しかし、題して〝オジサン作戦〟は継続する、ということで、中心はともに50代の武豊と横山典の騎乗馬、ドウデュース、マテンロウレオ。相手は石橋ボーンディスウェイ、丸田ラーグルフ、横山武メイショウゲキリン、戸崎インダストリアまで。川田ジャスティンロックは気になるけど、手が回らない。ところで、せっかくサウジでゲン直ししたはずだったルメール大将は、今週は病気のため急遽騎乗取りやめとか。気になるところだ。

〝映画関連馬券〟は、まずマテンロウレオから『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』(87年)。地方からやって来た青年が大企業でアレヨアレヨとサクセスするマイケル・J・フォックス主演のコメディー。日本で言えば植木等のサラリーマン喜劇のようなノリで楽しめる。もう1本、ボーンディスウェイといえば、世界の歌姫レディー・ガガのヒット・タイトル。彼女の主演映画『アリー/スター誕生』(18年)は往年の名作のリメークで、見いだされてスターの階段を駆け上がってゆくヒロインを演じており、ほぼスッピンのレディー・ガガの顔が拝めるパワフルな快作であった。

最終的な買い目は、⑦から②⑤⑥⑧⑨へ馬連&3連複。⑤から②⑥⑧⑨へ馬連&3連複へ。ただ今〝確変中〟。まだまだ続くことを!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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