JRA重賞『弥生賞ディープインパクト記念』（GⅡ）本誌競馬班“厳選”軸1頭＋相手5頭！

かつて、皐月賞と同コースの弥生賞は最重要トライアルだったが、クラシックへのローテが多様化し、地位も薄れつつある。そんな現状だけに、例年、頭数は少なめで、過去10年で3連単万馬券未満が4回と、ガチガチの決着も珍しくない。

ただ、10万円以上も4回発生。今年は混戦模様だけに、波乱の可能性もあるかもしれない!?

★軸馬＝ドウデュース
無敗で朝日杯フューチュリティSを制し、JRA賞の最優秀2歳牡馬にも選出されたドウデュース。クビ、クビ、半馬身と、3戦とも大きく離して勝ってはいないものの、ゴール前の勝負強さは光る。2000メートルは初でも、デビュー戦とアイビーSで1800メートルをクリア。また、中団ぐらいまでにはつけられそうなので、中山でも極端に不利になることはないだろう。過去10年、GⅠ連対からここに臨んだ馬は【1・1・4・0】と、馬券圏外なし。年明け初戦をスムーズに突破してクラシックへ向かいたい。

★相手＝ラーグルフ
未勝利、芙蓉Sと2連勝で臨んだGⅠのホープフルSで3着に好走したラーグルフ。3カ月ぶりで14キロ増と、目いっぱいの仕上がりではなかったはずだが、インで脚をため、直線で一瞬、進路が狭くなりながらも伸びてきた。混戦でのタフさも秘めていそう。近2走が今回と同じ中山芝2000メートルで、しかも好走していることから、コース適性は証明済み。メンバー的にも、大崩れは考えにくい。

★相手＝アスクビクターモア
1勝クラスを勝ち上がってきたアスクビクターモア。2着に負かしたレヴァンジルが、次走でゆりかもめ賞を勝利し、この馬の評価を押し上げた。また、2走前のアイビーS3着時は、勝ったドウデュースから0秒1差だった。重賞好走馬が多い中で、戦歴はやや見劣る存在ではあるが、中身は濃い。昨年は出走馬がいなかったが、ディープインパクト産駒は、2016年～20年の5連勝を含めて、過去10年で【6・1・2・12】と好走率が高い点も見逃せない。

実績あるコースで注目のボーンディスウェイ

★相手＝リューベック
前走の若駒Sは、先行して押し切ったリューベック。2コーナーあたりまで隊列が定まらない中で先頭に立ち、直線も一旦は他馬に前に出られながら、差し返して1馬身4分の1差と、随所にしぶとさを見せた。同レースから弥生賞へのステップは、過去10年【2・1・0・0】。今年の若駒Sは中京開催だったが、時期と距離は同じなら、参考になるはず。

★相手＝ボーンディスウェイ
前走のホープフルSは、二番手から運んで5着だったボーンディスウェイ。勝ち馬からは0秒5差、今回出走予定のラーグルフ（3着）とは0秒1差。2走前の葉牡丹賞（中山芝2000メートル）では、2分0秒6で逃げ切っており、前走で好位からの競馬もできたことは収穫。実績を残しているコースなら、今回も粘り強さを発揮して、勝ち負けに加わってきそう。

★相手＝マテンロウレオ
新馬勝ち直後のホープフルSは6着だったマテンロウレオだが、3戦目のきさらぎ賞はメンバー中最速の上がりで差し切った。デビューから3戦とも2000メートルで、走るたびに時計を詰めている点も好感が持てる。年明けから重賞を勝ちまくっている横山典弘騎手の勢いにも乗りたいところだ。