社会

稲川会系組幹部「群馬大乱闘銃撃事件」逮捕の内幕

(C)週刊実話Web 

2月21日、稲川会(内堀和也会長=東京)傘下の組幹部が、銃刀法違反の容疑で逮捕された。

業界内で物議を醸した群馬県伊勢崎市での大乱闘銃撃事件に関する検挙で、群馬県警は約1年にわたって組幹部の行方を追っていたのだ。

事件が起きたのは昨年3月。衝突の一部始終を捉えた映像が拡散され、警察当局も大規模な捜査に乗り出していた。当時、地元では住吉会(小川修司会長=東京)と稲川会の関係者によるトラブルが起きていたのだが、現場には六代目山口組・三代目弘道会の直参である栗山良成・二代目栗山組組長の姿もあった。

発砲音の後に「ヤバイ! ヤバイ!」

映像では、1人の男が栗山組長と揉み合いになる最中、発砲音が響き渡り、周囲から「ヤバイ! ヤバイ!」と声が上がる様子が確認できた。被弾した栗山組長らは命に別状はなかったが、その後、〝別の問題〟によって住吉会と稲川会の間で緊張が高まったのだ。

「当時、住吉会は関功会長(現・代表)体制で、内堀会長とのトップ会談が行われるほど深刻化した。伊勢崎市での衝突は不問に付されたようだったが、県警にとってはそうはいかない話だろう」(関東の組織関係者)

今回の稲川会系組幹部の逮捕は、この乱闘現場で拳銃を所持していたという疑いで、発砲したか否かについても慎重に捜査が進められているという。

「業界内では、発生当初から〝やった側〟として組幹部の名前が出ていた。映像を見ても、腹をくくって現場に現れたのが分かる。殺人未遂事件として捜査本部も設置されていたから、県警の本当の狙いは殺人未遂での逮捕だろう」(同)

対警察当局との闘いは、まだ幕を開けたばかりだといえそうだ。

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