『きみの大逆転 ハワイ真珠湾に奇蹟が待つ』著者:青山繁晴~話題の1冊☆著者インタビュー

『きみの大逆転 ハワイ真珠湾に奇蹟が待つ』ワニブックスPLUS新書/本体価格1200円

青山繁晴(あおやま・しげはる) 作家、参議院議員、議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)代表。神戸市生まれ。慶大文学部中退、早大政経学部卒業。共同通信記者、三菱総研研究員を経て、独立総合研究所(独研)の代表取締役社長・兼・首席研究員。2016年、独研を退き参議選当選。
――真珠湾攻撃を受けたハワイでは、日本を〝絶賛〟しているといいます。本当にそんなことがあるのでしょうか?

青山 にわかには信じられないでしょうね。だからこそ本書では『大逆転』という三文字がタイトルに入っています。読者の方に思い込みを捨てていただきたいからです。また、より分かりやすいように、新書でありながらカラー写真がいっぱい入っています。すべてハワイ真珠湾にて撮影した〝現場写真〟です。ありのままの写真です。論より証拠ですね。

――ワイキキからバスでわずか20分にもかかわらず、真珠湾を訪れる日本人は少ないといいます。一方で、中国人は大量に訪れているとか。なぜなのでしょうか?

青山 日本人で、学校教育にて真珠湾攻撃のことを教わった人がどれほどいるでしょうか。日本人は真面目だからこそ、学校で教わらなかったことになかなか関心が向きません。逆に中国の人々は、学校とメディアで、徹底的に「日本が悪いことをした」と教わります。「中国共産党はアメリカと共闘して、日本を打ち破った」という歴史を無視した〝真っ赤な嘘〟も堂々と教えているんです。その嘘を教わって育った中国人には、真珠湾は中国の栄光の始まり? に見えるのです。

ありのままの事実を公平、客観的に見ること

これは想像で言っているのではありません。私はハワイ真珠湾にて、中国人ガイドが、団体客が英語を読めないのをよいことに、パネルで展示してあることと真逆の説明をしているところに何度も遭遇しました。同行していたアメリカ国務省の人が、ガイドさんの中国語を呆れながら英語に訳してくれましたね。

――青山さんは安倍元首相に、真珠湾ビジターセンターへの来訪を強くすすめたそうですね。安倍さんの反応はどうだったのですか?

青山 この新書の元になった旧書『逆転ガイド ハワイ真珠湾の巻』を、総理の執務室で手渡しました。安倍総理(当時)は、私の話を聴きながら、すぐに本を開いて読み始め、その段階でとても驚いておられました。そして外務省に対して、「この本にある現場にも、必ず行く」と指示されたのです。そして、実際に日本を絶賛する展示をご覧になり改めて驚かれましたが、オールドメディアで報じたところはありませんでした。

――タイトルの〝大逆転〟とは、日本人が敗戦以降、刷り込まれた意識を変えることだといいます。どんな意識改革が必要なのでしょうか?

青山 ただ1つです。〝ありのままの事実を公平、客観的に見ること〟だけです。

(聞き手/程原ケン)