フジテレビ系のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』が物議を醸している。2月27日と3月6日の2週にわたって放送される「ボクらの丁稚物語2022 ~涙の迷い道と別れ道~」で、時代に逆行する〝丁稚制度〟を取り入れている家具製造会社・秋山木工で働く若者達に密着。
視聴者から大きな反響が寄せられているのだ。
《丁稚制度というものをこの番組を見て始めて知った。ビックリしたけどみんな立派になってほしい》
《社長の愛ある厳しさに感動した。みんないい家具職人になれるといいね》
《こんな世界があるなんて知らなかった。すぐに会社を辞めてしまう今時の若者に見て欲しい》
一方、丁稚の4人は酒やタバコ、恋愛まで禁止され、さらにスマホのプライベートでの使用も認められておらず、家族への連絡は手紙のみ。しかも、修業期間は男女ともに丸刈りという厳しい環境に、「完全なブラック会社」と非難の声も上がっている。
《いくら丁稚とはいえ、今の時代に丸刈りにする意味が分からない。頭丸めると早く技術が習得できるの?》
《うーん、社長の厳しさに愛情があるのはわかるけど、逃げ出す奴がいる時点でどうなんだろう。ブラック会社にしかみえないんだが》
《社長の『バカタレが!』という怒鳴り声に萎えた。もはやいつ誰が逃げ出すかのチキンレースになってるじゃん》
《さすがに女性に丸刈りを強要するのはやり過ぎだろ。いくら丁稚とはいえ時代に合わせて臨機応変にやれといいたい》
《まるで刑務所。あり得ないw》
“過剰演出”疑惑も
「前編」では、入社を認められて伝統の丸刈りにすることができたことに嬉し涙を見せる山田さんがフィーチャーされた。しかし、山田さんは社内の人間関係に悩み、突然、失踪してしまう。
「丁稚奉公を知らない今の若い人にしてみれば、『ほらみたことか』と感じたかもしれませんね。体育会を経験した人からも、『人を奴隷扱いするブラック会社があるなんてビックリした』という声も上がっています。後編で山田さんが会社に戻ってくるかに注目が集まっています」(ネットライター)
2月20日に放送された「山奥ニートの結婚~一緒に赤ちゃん育てませんか~」では、番組の〝過剰演出〟疑惑も浮上している。
今回の丁稚物語にも、視聴者ウケを狙った何らかの〝演出〟があるのかもしれないが、それでも視聴者が引き込まれてしまうのだから仕方ない。
「秋山木工編」でナレーションを担当した元AKB48の大島優子も、メディアのインタビューで次のように答えている。
「今回の秋山木工さんには5年間も取材されて本当に時間をかけているので、人間やその生き方への執着というのがすごいですよね。それがこの番組の核だと思うので、その熱量ある映像に私が今回ナレーションとして吹き込ませてもらって、とてもうれしく思います」
日曜の午後は、この番組を観ないと「月曜から頑張れない」という声も多い。多少の〝演出〟があったとしても、終わっては困る番組であることは間違いない。
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