日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

『ニジマス』大阪府豊中市/服部緑地産〜日本全国☆釣り行脚

毎日寒い日が続きますな。こう寒いと怠け者のワタクシとしては、「重たい道具を背負って行っても、どうせ寒いだけで釣れないだろうし…」と腰が重たくなるものでして。そんな時は手ぶらで気軽に、かつ短時間でも楽しめるのが釣り堀です。


【関連】日本全国☆釣り行脚~『カサゴ&クロダイ』~大阪府大阪市/中央突堤産 ほか

なかでも遊園地のプールをオフシーズンに活用している釣り堀があり、この手の釣り堀の対象魚はニジマスなどのマス類。マス類であれば持ち帰って美味しく食べることができるので、魚好きのワタクシとしては釣りにも気合いが入るというものです。


遊園地のプールといえば、お子さまの世話に気を取られ、無防備に胸の谷間をあらわにする、水着姿の若妻を観察できる夏のプールが極めてエキサイティングではありますが、冬のプールでマス釣りに興じるのも、これまたエキサイティング。ワタクシは遊園地のプールがオールシーズン大好きなのであります。


日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

ということで、大阪府は豊中市の〝服部緑地ウォーターランド〟にやってまいりました。以前、オープン直後に来た時はかなりの盛況で、魚もスレているのか、エサのコーンを丁寧にハリ付けしないと全くアタらないというシビアな状況でした。あれから3年余り、今日は平日とあってエサ釣りエリアの流れるプールに釣り人は2組。せっかく空いているので、離れた所に釣り座を構えます。エサは以前はコーン一択だったものが、コーンとイカ短の2種になっており、イカ短は、かつて〝としまえん〟(同じく流れるプールの釣り堀)で安定した実績のあるエサなので心強い限りです。

ギュワーン!!と強烈なヒキが

それにしてもアレですな、このプール釣り堀のワクワク感というのは、ソープランドのワクワク感と相通ずるものがあるように思います。料金を支払い、ある程度安定したクオリティの結果が約束されているという安心感が、なんともよいものであります。

日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

取りあえずイカ短は温存、コーンをエサに仕掛けを流します。と、適度な速さで流れるウキがポワン、ポワンと上下、そしてスーッと引き込まれました。反射的に竿を煽ると、元気な手応えで釣れたのは30センチ弱のニジマスです。以前のシビアな状況をイメージしていただけにちょっと拍子抜けではありますが、イージーに釣れるのは嬉しいことです。


その後も、仕掛けを流せばアタリが出る状況で順調に追釣。それにしても魚の質がよいといいますか、よく肥えておりヒレも比較的きれいな銀白色のニジマスは、見るからに旨そうです。


ニジマス (C)週刊実話Web

「この調子だとほどなく規定尾数(2時間券は5尾)やな」などと思いながら仕掛けを流していると再びポワン、ポワンとアタリです。引き込まれず、しばらくポワンが続いているので、試しにアワせてみるとズンッと重量感が伝わるやいなや、ギュワーン!! と強烈なヒキで、竿を立てる間もなくフッと切られてしまいました。あまりに一瞬のことでしばし放心状態。「デカかった…」まさか、そんなのが来るとは思っていなかったので、完全に油断しておりました。悔しいけれど、これもまたエキサイティング。プールの釣り堀といえども侮れませんな。

流せば“ほぼ”アタリ!

気を取り直して「もう一回大物たのむ」とウキを流すものの、ほどなくスーッと引き込まれてヒットしたのはレギュラーサイズ。これにて規定尾数到達となり竿を納めることにします。大物には切られてしまいましたが、これはこれでバラシもドラマ。釣れる魚は全て綺麗で元気よく、何より新しいエサにして仕掛けを流せばほぼ必ずアタリがあるという、この安定感はかなり楽しめました。

帰宅後はムニエルとフライで晩酌です。レギュラーサイズといっても25~30センチほどと多少の大小があったので、大きめの物は三枚におろしてフライ、小振りな物はハラを抜いてムニエルにします。いざ料理にしてみると、現場では大物のバラシを悔やんだものの、レギュラーサイズ5尾でも食べるには十分、むしろ食べきれないくらいのボリュームがあります。


ニジマスのフライ、ムニエル (C)週刊実話Web

釣っていた時から感じていたのですが、今回のニジマスはどれも適度に肥えて状態のよい魚。それゆえか、フライ、ムニエルはともにクセもなく非常に美味で、結構なボリュームながらに完食。遊び心で用意した〝オオサカハイボール ミックスジュース風味〟もアルコールというよりは、その名の通りミックスジュースで、甘くておいしい…。すっかり満腹です。


釣りには厳しい厳寒期ながらに、おかげさまで午後からの短時間で、手軽にエキサイトな時間を過ごすことができた今回。手ぶらでも楽しめるので、釣り初心者さんにもオススメです。
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。