相撲のぼり (C)週刊実話Web
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大相撲春場所ピンチ!力士や親方など900人中3割弱が感染の異常事態…

新型コロナが猛威を振るっているが、もろに食らった大相撲界は青息吐息だ。


2月9日時点で確認された感染者は、何と252人。力士、親方、行司など全部でおよそ900人いる日本相撲協会の協会員のうち、実に3割弱が感染したことになる。


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横綱の照ノ富士をはじめ、大関の貴景勝、正代、新大関の御嶽海など、三役以上は全滅。これでは相撲どころではない。


2月は昔から巡業がなく、通常なら引退相撲などの花相撲が目白押しだが、6日の『大相撲トーナメント』や11日の『NHK福祉大相撲』も吹き飛んでしまった。どちらも年単位の月日をかけて準備した大事なイベント。それが直前でふいになり、協会関係者は呆然としている。


「相撲界は大勢の力士たちが同じ部屋で暮らす密閉社会。その上、体を密着させる競技だから、コロナには異常なほど神経をとがらせてきましたが、さすがにここまでの感染拡大は想定外。おまけにこの先、どこまで広がるか予想がつかず、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)もお手上げ状態だ。ただし、3月13日から始まる春場所(エディオンアリーナ大阪)だけは、予定通り行うことを確認している」(協会関係者)

文字通り“ぶっつけ本番”の春場所

生き延びるための収入源だけは、何がなんでもキープする覚悟。そのためには、どんな代償も払うつもりだ。しかし、合同稽古が中止になったことで、部屋の中に自分以外の関取がいない力士は、力の入った稽古ができないまま春場所の土俵に上がることになる。

文字通り、ぶっつけ本番。この異常事態を歓迎しているのは、真っ先にコロナ感染した御嶽海だ。


「もともと稽古場では力を出さないタイプ。稽古不足の影響をほとんど受けないので、連覇の可能性もあります。ひざを故障して初場所終盤に失速した照ノ富士も、じっくり治療に専念できるのでプラス。逆に心配なのは大関カド番の貴景勝、正代です」(担当記者)


力士たちは未曾有のコロナ禍を乗り越えられるのか。