昨年12月に急逝した神田沙也加さんが、最後に収録に参加したフジテレビ系の動画配信サービスFODのレギュラー番組『世界をマンガでハッピーに! ~セカハピ~』が2月4日から無料配信されている。
ゲストや一般の人から「自分にとって大切なマンガを教えてもらう」という同番組(当初の番組名は『マンガは世界を救う!』)は、よゐこ・有野晋哉とのダブルMCで2016年にスタート。神田さんにとって最後の収録は昨年10月だったという。
「今回配信された回では、ゲストに声優の天崎滉平さんを迎え、マンガにハマったきっかけや、声優になるまでの道のりなどを楽しそうにトークしていました」(ネットライター)
番組冒頭に《神田沙也加さんのご逝去を悼み 心よりご冥福をお祈りいたします》とのテロップが流れ、笑顔いっぱいの神田さんのタイトルコールでスタート。天崎との「通常放送」が終わると、有野が一人で進行する「総集編」が付け加えられている。
「湿っぽく終わりたくない」
これは、「神田沙也加のかわいいところ」を観てほしいという有野の思いで実現した企画。5年半で合計51回配信された同番組を振り返りながら、未公開シーンやオフショット、神田さんとの撮影秘話などを明かした。
記念すべき第1回目の配信では、神田さんが「マンガを買うために働いている神田沙也加です」と自己紹介。対する有野が普通に名乗った途端、「普通じゃないですか!恥ずかし」と有野にクレームを入れた。
このやりとりを振り返り、有野は「ああ、神田沙也加はツッコミの人なんだって思った。いろいろ任せられるなあ、と思ったね」と目を細める。
その後も、過去のVTRを観ながら「かわいらしいねえ」と思い出にひたっていたが、常に画面外のスタッフと笑い合う展開。これにも有野の思いが詰まっているという。
「有野さんは、『世界をマンガでハッピーに!って言ってるくらいの番組なので、そんなに湿っぽく終わりたくない』と言っていましたからね。よくある〝しんみりとした追悼番組〟ではなく、終始明るく話していたのが、逆に視聴者の涙を誘ったのではないでしょうか」(前出・ネットライター)
神田さんの作品に触れた人が、検索したときに同番組にたどり着いたら嬉しいと語った有野。神田さんが愛したマンガを並べた本棚を残すことで、「こういう本で神田沙也加は構成されてたんだ」と思ってほしいと付け加え、こんな言葉で締めくくった。
「ある日、僕が沙也加ちゃんに会うようになったら『久しぶり!』って言って、『遅かったですね!』って言われるくらい長生きしたいな」
番組は、今後も継続される予定だ。
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