
藤波辰巳「こんな会社辞めてやる!」~一度は使ってみたい“プロレスの言霊”
1984年2月3日、テレビ生中継開始と同時に、藤原喜明の名前を一気に世間に知らしめた乱入劇、通称〝雪の札幌テロリスト事件〟は起こった。今のご時世では、コンプライアンス的にも「テロリスト」などという言葉は安易に使えないが、新日本プロレスの歴史においても特筆すべき重大事件に違いない。
藤原の標的となったのは長州力だが、雪の中をさまよい歩く藤波辰巳(現・辰爾)の印象から、「藤波がやられた」と記憶違いをしていた人もいるのではないか。
実際には藤原にスパナで額を割られた長州が、大流血したことによって試合が不成立となり、藤波は「こんな会社辞めてやる!」との捨て台詞とともに、リングシューズ&ショートタイツ姿のままタクシーで会場を後にしている。
この事件そのものに関しては、すでに「猪木が首謀者」ということで、多くの証言がそろっている。では、なぜ、やらせたのか。
プロレス的に一番ありそうな「藤原をブレークさせるため」との説については、「当初、猪木は小杉俊二をテロリスト役に指名した」というミスター高橋の著述からするとやや考えづらい。
その高橋は「名勝負数え唄なんてマンネリ化してつまらないから、ぶち壊せ」との猪木の命令があったとも記していて、現在ではこちらの説のほうが一般的であろう。
アントニオ猪木の突発的な“独断”だった!?
ただし、猪木自身の思惑は「両者の闘いに刺激を与えて活性化しよう」「新たな抗争の構図をつくろう」というような、前向きなものではなかったようだ。抗争として盛り上げる意図があれば、やはり正規軍側の藤波を襲うのが常道で、そこから藤原が維新軍入りするような流れのほうが明解である。しかし、長州を襲ったことで、乱入という蛮行を振るった藤原が正規軍入りというわけにもいかず、藤原個人にスポットライトが当てられることにはなったが、大きな抗争には至らなかった。
そう考えれば、やはりこれは計画的なものではなく、猪木の突発的な独断で行われたということなのだろう。試合を壊した理由として、「猪木が藤波VS長州の盛り上がりを快く思わなかったから」とする説も聞かれるが、これはやや実情とは異なるようだ。
当時の状況を整理してみよう。
この半年前の1983年8月、新日本プロレスにおいて山本小鉄や営業部長の大塚直樹氏、選手会らによるクーデターが勃発して、猪木は社長を解任されている。新体制移行後、一応は猪木も復帰参戦していたが、積極的な協力姿勢を見せようとはせず、タイガーマスクの退団も重なったことで新日人気は低下傾向となっていた。
そこで切り札的に打ち出したのが藤波VS長州の因縁対決で、同年9月には二度のシングル戦を含め両者の対戦を重点的にマッチメーク。しかし、それでも「黄金期」と呼ばれた以前の活況には及ばず、結局、中継するテレビ朝日の判断もあって、同年11月、猪木は社長に復帰することとなった。
つまり、札幌での事件が起きた時点では、すでに新日内部においては「藤波や長州よりもやっぱり猪木」という審判が下されていたわけで、そうすると「猪木が藤波VS長州の人気に嫉妬した」という説は成り立たない。
むしろ、それよりは「一時的だったとはいえ、クーデターで冷や飯を食わされたことに対する猪木の私怨」という線のほうがありそうだ。そもそもこの日の札幌大会は、クーデター首謀者の1人だった大塚氏がプロモートした大会であり、藤波VS長州はその大塚氏が希望して組まれたカードだったという。
WWFインターナショナル・ヘビー級王座のタイトル戦であったにもかかわらず、試合順がセミファイナルの前という軽い扱いだったのは、それもあってのことだったか(セミはWWFジュニアヘビー級王座決定リーグ戦のダイナマイト・キッドVSデイビー・ボーイ・スミス。メインは猪木&前田日明VSハルク・ホーガン&マイク・シャープ)。
何も知らされていなかった藤波
猪木としては、大塚氏の切望したカードを軽く扱い、さらにぶち壊すことで「おまえらの考えることなど、しょせんこんなものだ」と、溜飲を下げようとしたわけで、そんな気持ちがあっても不思議ではない。藤波ではなく長州を襲わせたのも、長州が大塚氏による新団体旗揚げ計画に同調しているとの噂が絶えなかったことから、これを制裁する意図があったと考えれば自然だろう。
ただし、この日の試合は生中継であり、進行の都合から長州の側は、襲撃について事前に知らされていた可能性がある。一方の藤波は、その後の言動からしても明らかに何も知らなかっただろう。
それでいてアニマル浜口に、「おまえがやらせたんだろう!」と濡れ衣まで着せられたことで、完全にブチ切れてしまった。
会場を後にする際、記者に追われた藤波のコメント全文は以下のようなものだ。
「俺の気持ちがおまえたちに分かってたまるか。俺はこんな会社、明日にでも辞めたい。もう試合などしたくない。猪木さんに言っとけ。俺は絶対に謝らないからな!」
怒りの矛先が乱入した藤原でなく、会社や猪木に向けられているところがミソである。
なお、藤波はそう言いながらも、翌日の大会には何事もなかったように出場している…。
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