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コロナで「痛風」が急増! 運動不足&ストレス&家飲みのマイナス3拍子

Ljupco Smokovski / Shutterstock

新型コロナウイルスの第3波ばかりが報じられているが、その影響で患者が急増している病気がある。

都内で開業している内科医が言う。

「感染拡大防止のための外出自粛やリモートワークが続いて運動不足になり、食生活の乱れや自宅でのだらだらとした飲酒が増えたためのコロナ太り。結果、尿酸値が上がって起こる尿路結石や腎結石などの合併症を誘発する高尿酸血症や、痛風になる患者が急増しています。特に痛風は、コロナ前に比べて3割以上増えているのです」

足の親指や付け根、足首の周囲などに、文字通り「風が吹いただけでも痛い」ほどの激痛を伴う発作を起こす痛風。関節の中で「尿酸値」が上昇することで引き起こされる症状だ。

「尿酸値とは、食物などに含まれるプリン体という成分が、肝臓で分解されて生じる老廃物のこと。尿酸値を下げるためには、プリン体を含む食品を避け、栄養バランスが取れた食事を規則正しくとる。その上で適度な運動をし、ストレスをためないことが重要です。ところが、コロナの自粛生活が続く現状では、思うように運動ができず、あらゆる制限によって知らず知らずのうちにストレスもため込んでしまうのです」(同)

コロナ禍以前よりも体重が増えた人が6割以上!?

ある調査では、コロナ禍以前よりも体重が増えたと答えた人が、回答者の約6割以上だったというから驚きだ。体重増加による肥満も、尿酸値を上げる大きな要因となる。

「プリン体と聞くと、まずビールを思い浮かべるかと思いますが、魚や肉などにも含まれています。魚に関してはカツオやイワシ、アジやサンマの干し物、大正エビなど。肉類に関しては豚や牛のレバーなどにプリン体が多い。お酒は、プリン体が含まれていない焼酎やワインを飲む患者さんが多いが、アルコール自体が尿酸値を上げる要因になるので、飲み過ぎは要注意です」(同)

不思議なことに女性はそれほど激しい痛みはないというが、男にとっては地獄の苦しみ。尿酸値を下げる牛乳や乳製品を多く摂取し、適度な運動を心掛けるべし。

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