両国国技館 (C)週刊実話Web
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大相撲理事選またもや無風…八角理事長の4期目突入が確実

コロナ禍に見舞われている大相撲界だが、こちらはまったくの無風だった。日本相撲協会は1月27日、1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙の立候補受付を行った。注目の理事候補は定員ぴったりの10人の届け出しかなく、2期連続の無投票当選が決まった。


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選挙のたびにひと騒動起こしていた元貴乃花親方が協会を去って以来、選挙なしが続いている。


新たな理事候補の顔触れを見ると、現職が八角理事長(元横綱・北勝海)をはじめ7人。尾車(元大関・琴風)、鏡山(元関脇・多賀竜)、高島(元関脇・高望山)が定年のために勇退し、新人の佐渡ヶ嶽(元関脇・琴ノ若)、伊勢ノ海(元前頭・北勝鬨)、復職の陸奥(元大関・霧島)が名乗り出た。


「3月の春場所後の評議員会で承認され、正式に選任されることになりますが、順当な顔触れと言えます。次も協会内は静かな2年になりそうです」(担当記者)


気になるのは、正式な承認直後に開かれる理事会で互選される新理事長だが、こちらも現職の八角理事長の続投が濃厚だ。


そうなれば2015年11月に急死した北の湖前理事長の後を引き継ぎ、実質4期目になる。

リーダーシップがあるとも思えないが…

「いやいや、八角理事長は4期どころではなく、次の5期目も十分狙えます。長期安定政権を築いた名理事長ですよ」(協会関係者)

戦後の名理事長といえば、7期14年も理事長を務めた春日野(元横綱・栃錦)をはじめ、10年以上務めた時津風(元横綱・双葉山)、北の湖(元横綱)らがいる。いずれも名横綱の誉れが高く、理事長としても数々の功績を上げている。


しかし、八角理事長は同じ元横綱でも、兄弟子の千代の富士に食われて優勝は8回。小派閥の高砂一門に属し、突出したリーダーシップがあるとも思えない。それがどうしてこんなに長く、理事長職に君臨できるのか。


「ひと言で言えば、ついているんです。元貴乃花がいなくなって、これといったライバルが見当たらず、一人勝ち状態が続いている」(協会事情通)


八角理事長は元貴乃花に感謝しなければいけない。