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北京五輪出場選手に迫る諜報活動…“規制なきネット環境”はコロナより危険!?

(画像)ShotPrime Studio / shutterstock

すでに北京冬季五輪も中盤戦。話題の中心はやはり新型コロナ関連で、この時期にピークを合わせてきた選手が陽性反応を示し、出場できなくなる悲劇も起こっている。もちろん、出場している日本人選手も感染防止に余念がない。

しかし、それ以上に問題なのは、現地のインターネット事情だという。

「普段は規制されている海外のニュースサイトに、五輪中はアクセスできるようになりました」(スポーツ協会担当記者)

〝報道規制〟を敷いている中国が、五輪期間中だけとはいえ自由化したことで、「逆に怪しい。怖い」と警戒感が強まっている。

「各国の代表選手団やメディア関係者に対し、北京五輪の公式アプリ『MY2022』のインストールが義務付けられました。健康状態を申告させて、感染防止に努める目的ですが、ネットに詳しい専門家は『不正アクセスを招く危険あり』と警告しています」(同・記者)

自身のスマホから情報がダダ漏れ!?

もともと中国は、アイドル歌手へのクラウドファンディングを「個人へのアクセス集中は、反政府活動家が模倣しかねない」として禁止するほど、何事にも規制が厳しい。

西欧諸国が選手に「自身のスマホ、パソコンを持ち込むな」「使い捨てのスマホにしろ」と、中国の諜報活動について警戒を促すと、中国は「サイバーセキュリティー問題を持ち出すのは全くのデッチ上げだ」と反発していた。

「日本に限らず五輪に参加する選手たちには、家族、友人などから応援メールやLINEでメッセージが送られてきます。スマホで音楽を聴いたり、お気に入りの動画を見たりしてから、競技本番に臨む選手も少なくありません。選手村には中国が用意したWi-Fiもありますが、どうしても怪しんでしまいます」(日本選手団関係者)

すでに健康アプリをダウンロードした日本人選手もいるという。各所、情報漏洩が心配される。

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