Danny Iacob / Shutterstock.com
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高梨沙羅、スーツ規定違反より深刻な「問題」が…体に“異変”が起こった可能性も

2月7日、スキージャンプの「混合団体」で大ジャンプを見せた高梨沙羅選手が、まさかの失格。理由は〝スーツの規定違反〟で、金メダルまで期待された男女混合の日の丸飛行隊は4位に終わった。


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北京五輪から採用されたこの新種目には、前日に男子個人ノーマルヒルで、日本勢に24年ぶりの金メダルをもたらした絶対エース・小林陵侑選手も参加。高梨選手も擁する日本はメダルの有力候補だったのだが…。


「高梨選手は、日本のトップバッターとして、出場10か国のうち6番目に飛びました。プレッシャーがかかる中、K点越えの103.0mのビッグジャンプに成功し、女子が飛ぶ『グループ1』が終わった時点で暫定2位に食い込んでいました」(スポーツライター)


しかし、ジャンプ後に「抜き打ち」で行われる検査でスーツの規定違反を取られ、失格。ポイント0にされてしまったのだ。


「ジャンプ競技では、身長、体重に応じた板の長さはもちろん、浮力を生むスーツの寸法も厳格に決められています。スーツとボディーの寸法は、直立姿勢で一致していなければならず、今回の高梨選手の場合、太もも回りが2センチ超過していたとして失格になったのです」(同・ライター)

著名人も次々と反論する事態に

失格が告げられた後、高梨選手は落胆。一時は顔も上げられない状態だったが、なんとか気をとり直し、2回目でも98.5メートルのジャンプを披露したが、着地すると涙を流して座り込んだ。


実は、メダルが期待されていた女子個人ノーマルヒルでも4位に終わった高梨選手には、五輪前からバッシングが続いていた。


「2012年に史上最年少の15歳でワールドカップ個人初優勝を果たした頃は〝雪国の純朴な少女〟といったイメージでしたが、大人の女性へと成長するにつれ、メークが派手になり、そのことをバッシングされるようになったんです。中には、『メークしている暇があったら練習しろ』といった昭和の価値観の書き込みもあり、本人も相当気に病んでいたはずですよ」(スポーツ紙記者)


こうした的外れな批判に、著名人らが反論。米大リーグ・パドレスに所属するダルビッシュ有の妻で、自身も女子レスリング世界選手権4度優勝の経験を持つダルビッシュ聖子は、ツイッターでこう擁護している。


「見る所そこじゃない お化粧なんて中学生でも始めるでしょ。なぜ成人のアスリートはしちゃダメなの?(中略)そんな批判書く前に、もっと目を向けるべき事があるはず。そんな人ほど自分に集中しましょう」


X JAPANのYOSHIKIも、メークは「個人の自由」だとした上で、自身も「そんな暇あったら楽器練習しろ」とバッシングされていたことを明かし、高梨選手をかばった。


「個人でメダルをとっていれば、そうした批判も弾き返せたはずですが、こうしたバッシングは高梨選手のメンタルに大きな影響を与えていた恐れがある。スーツの規定違反に関しては、気温が氷点下16度という極寒のコンディションだったために筋肉が萎縮してしまったのではないか、などと言われていますが、あらぬ批判を受け続け、体に異変が起こっていた可能性も捨てきれません」(前出・スポーツ紙記者)


個人種目終了後、4位という結果を受け、「もう私の出る幕ではないのかもしれない」と語っていた高梨選手だが、まだ25歳。次の五輪でアンチを黙らせるしかない。