桜田淳子、松田聖子、早見優らを輩出した老舗の芸能事務所『サンミュージックプロダクション』が今年4月、沖縄県に『サンミュージック・アカデミー沖縄校』を開校する。
「スター発掘の超激戦区で、あえてアイドルやシンガーソングライターを募集する。沖縄には20校近いタレントスクールがありますからね。うまくいくかどうか分かりません」(沖縄の音楽プロモーター)
サンミュージックの創業者である相澤秀禎会長(2013年5月死去)は、森田健作(元千葉県知事)をスカウトし、第1号タレントとして売り出した。その後、演歌歌手の都はるみ、牧村三枝子を育て、80年代は〝女性アイドルの宝庫〟と呼ばれる隆盛を誇った。
「相澤会長はタレントをデビュー前から自宅に下宿させ、家族同然に育てるという方針でした。しかし、岡田有希子さんが飛び降り自殺、淳子は宗教にのめり込み、聖子は身勝手に独立。おまけに酒井法子が覚醒剤で逮捕と、次々に事務所からスターが消えた。酒井の件では経営危機に陥りました」(元事務所スタッフ)
ベッキーが“ゲス不倫”でつまずいたときは…
一時低迷した事務所を支えたのはバラエティー番組で活躍したベッキーをはじめ、カンニング竹山、ダンディ坂野、小島よしおなどのお笑いタレントだった。
「生前、相澤会長は『サンミュージックがサンバラエティーになった』と苦笑していました。ドル箱だったベッキーが〝ゲス不倫〟でつまずいたときも、お笑い陣が頑張って事務所を支えた。ただ、お笑いと違って歌手は、ヒット曲が出れば収益が半端ではない」(芸能プロ関係者)
サンミュージックは以前から新人発掘の目的で、全国7カ所にサンミュージック・アカデミーを展開しているが、いまだ大物は誕生していない。そこで、スターの原石が転がっている沖縄に目をつけたのだ。
『沖縄アクターズスクール』出身の安室奈美恵が、全国区の活動を始めたのが30年ほど前。後追いのサンミュージックが、沖縄で新しいスターを発掘できるか注目したい。
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