4月1日で27年の歴史に幕を下ろす朝日放送(ABCテレビ)制作の『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(テレビ朝日系)の後を受けてスタートする新たな料理番組のMCに、歌手でタレントのDAIGOが起用されることが決まった。
上沼は、1月19日に行われた最後の収録で、「私の人生で、この『おしゃべりクッキング』に関わらせていただいたことは誇り」と、笑顔で卒業のあいさつを済ませた。
ABCテレビの山本晋也社長は、同18日の定例会見で、功労者である上沼に感謝を述べつつ、「料理というジャンルは、コンテンツとして重要。(後番組も)変えることなく料理番組を作る方針」などと明かしていた。
「とにかく、上沼さんのギャラが高いので、コストカットが最優先でした。そこから好感度の高いタレントを探したんです」(ABC関係者)
祖父が総理大臣の“毛並みの良さ”
そこで白羽の矢が立ったのがDAIGOだ。番組のメインターゲットである主婦層からの好感度が高く、妻の北川景子はもちろん、長女もこよなく愛し、二人三脚で育児にも励む「イクメン」の顔を持つ。
「DAIGOさんは、バラエティーでもおなじみですし、ご自身も料理上手の北川さんとの結婚を機に、台所に立つことの喜びに目覚め、日に日に料理の腕を上げているそうですからね。独自のユニークな言語センスも持ち合わせているだけに、新たな視聴者層の開拓にも期待しています」(同・関係者)
DAIGOの「母方の祖父」が、第74代内閣総理大臣の竹下登氏であることは広く知られている。こうした〝毛並みの良さ〟も、主婦層からの好感度につながっている。
「そのため、以前から〝DAIGOを国政に出馬させよう〟という動きも活発でした。特に、2019年に死去した元経済企画庁長官で作家の堺屋太一さんが、DAIGOに政治家としての適性を見出し、いつか出馬させようと熱心に説得していましたよ」(政治記者)
DAIGOの気持ちが政界に傾いたこともあったというが、堺屋さんが亡くなったことで、本格的な話は棚上げになったままだという。
「竹下さんの地盤から出馬し、北川が応援に入れば、衆参両院どちらでもトップ当選は確実だった。しかし、北川さんがまだ女優業を続けたいという意向が強く、夫の子育てサポートも期待していたため、出馬には反対だったようだ。最終的には、DAIGOも家族を優先したのでしょう」(同・記者)
平日昼の帯番組のMCに就任したことで、当面、DAIGOの出馬の可能性はなくなった。DAIGO語で言うなら「KKA」、北川も(K)これで(K)安心(A)だ。
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