連日、芸能人たちの新型コロナウイルス感染が発表されているが、俳優の北大路欣也も感染し、入院したことを、2月2日に所属事務所が発表した。
発表によると、1月31日夜に発熱。喉に違和感も感じたため、1日に都内の病院でPCR検査を受けたところ、陽性と診断されたという。入院を決めた理由は、「現在も熱、喉の痛みがあるため、医師、保健所とも相談し、総合的な判断のもと入院することになりました」と説明している。
「芸能界では大御所で、78歳と高齢の北大路だけに、よほど注意していたはずですが、オミクロン株の感染力はそれほど強いということでしょう。もはや芸能人が『感染』と言われても驚きませんが、『入院』となると話は別。病床逼迫が報じられている中、入院できたとなると、綾瀬はるかのように〝上級国民〟などとの批判を招きかねない。北大路の年齢を考えると妥当な判断なんですが、ネット社会には通用しませんからね。もう所属事務所も、感染した事実と現在の症状だけ発表しておけば十分なのではないでしょうか」(芸能記者)
不特定多数の人が密になるテレビ局
芸能人の感染急拡大で、最もその影響を受けているのがテレビ各局。生放送の情報番組の出演者たちまで感染、および濃厚接触者となってしまい、「代役」探しに汲々としている状態なのだ。
「明日はわが身かもしれないので、もう出演者もスタッフも感染を恐れているような段階は過ぎ去ってしまった。検査する回数がハンパじゃないので、もはや〝感染ありき〟で腹をくくるしかない」(民放キー局の情報番組スタッフ)
そのため、多くの情報番組はMCや局アナ以外のコメンテーターの大半を「リモート」で出演させるなど、感染リスクを減らしてはいるが、収録のバラエティーやドラマで「リモート」は不可能。こうした現場から、芸能人への感染が拡大しているのは間違いないという。
「どの現場も、いまだにスタッフの数も多く、密な状態です。おまけに、タレントやヘアメイク、スタイリストなど、不特定多数の人が入り乱れている状況を改善できていない。演者さんたちも、カメラが回る前まではマスクを着用していますが、カメラが回ったらマスクを外さなければならない。もともと感染リスクが高すぎるんです。マスクをしたまま収録するスタイルは、どこの局もとっていませんし、これでは、いつまで経っても芸能界の感染者は減らないでしょうね。私も最近は、極力テレビ局に行くのは控えていますよ」(放送担当記者)
ニュース番組では「感染対策」を視聴者に呼びかけているテレビ各局の〝不都合な真実〟がここにある。
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