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新大関・御嶽海誕生のウラで囁かれる“キャバ通い”朝乃山の早期復帰論

両国国技館 
両国国技館 (C)週刊実話Web

初場所で三度目の優勝を決めた御嶽海が、ついに大関に昇進した。低迷が続いていた出羽海部屋からは1975年(昭和50年)九州場所後の三重ノ海(のち横綱)以来、47年ぶりの大関誕生である。1月27日、昇進を伝える相撲協会からの使者を迎えた御嶽海は、次のように口上を述べた。

「大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります」

しかし、明るい話題の一方で、気掛かりな声も聞こえてきた。初場所千秋楽の翌日に開かれた横綱審議委員会で、「ガイドライン違反で6場所休場中の朝乃山はどうしている? 何とか軽減をできないか」という意見が一部の委員から出たのだ。

「再考の余地があるなら検討してもらいたい。ファンの中にも、そういう考えの人がいるという意見だった」(矢野弘典委員長)

そう言えば、NHKの解説でおなじみの北の富士勝昭氏も、放送の中でしばしば朝乃山の早期復帰論を唱え、違法賭博に手を出した幕内の英乃海が1場所の出場停止処分を課されたときも、「朝乃山に比べれば軽過ぎる」と述べていた。

上位陣に対する不安の裏返し…

相撲協会は即座に軽減を否定したが、初場所は十両まで落ち、処分明けまでもう2場所ある朝乃山に、どうして早期復帰論が根強いのか。

「正直、頼りになる力士が不足しているからです。照ノ富士は初場所でひざを痛め、再起が心配されていますし、大関の貴景勝、正代は次の春場所がカド番。いっぺんにいなくなる可能性だってある。新大関の御嶽海も、28場所も三役で足踏みし、連続二桁の勝ち星を挙げたのは初場所が初めて。その点、朝乃山は力が安定し、綱を狙える器ですからね」(担当記者)

朝乃山の早期復帰論は、上位陣に対する不安の裏返し。この声を大きくするのも小さくするのも、御嶽海の活躍次第だ。

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