東京・銀座 (C)週刊実話Web
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豊洲市場&銀座クラブが臨時休業パニック!止まらない濃厚接触者の連鎖

東京中央卸売市場の1つ、東京都民の台所をあずかる豊洲市場(江東区)で、市場関係者の新型コロナウイルス感染が急拡大。隣接する中央区でも、夜の銀座の一部クラブでホステスや男性従業員のクラスターが発生するなど、大小合わせて200店舗以上が臨時休業に追い込まれている。今後、さらに感染者の増加が見込まれ、〝朝と夜の顔〟である豊洲市場と夜の銀座はパニックに陥っていた――。


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「豊洲市場は、コロナ感染者急増で、仲買人が買付する大競り場の1カ所が閉鎖されました。さらに感染が拡大すれば、まさに都民は食の危機に晒されますよ」(水産棟仲卸業者)


東京都は豊洲市場のコロナ新規感染者について、1月25日は43人と発表したが、1週間前の18日は4人だった。実に感染者は10倍以上になっているのだ。


「都は43人と発表しましたが、市場関係者の中にはPCR検査を受けていない人も多い。実際の数はもっといるはず。濃厚接触者を入れると、少なくても200人以上。すでに市場施設見学は1月11日から中止になっています。このまま感染者が増え続ければ、時短を守って営業している飲食店などは食材すら手に入らない最悪の事態も想定されます」(都政担当記者)


毎日のように豊洲市場に買い出しに行く銀座の日本料理店主は「1月5日の恒例になったマグロの初競りでは、テレビに映ることもあって全員がマスクをしていましたが、普段はノーマスクの市場関係者が多い。指導が徹底していません」と不安を口にする。

夜の銀座は“ゴーストタウン”化…

隣接する中央区の夜の銀座は、1月24日月曜日の週から臨時休業するクラブが目立っている。

「老舗の銀座8丁目のJ、O、S、B、P。7丁目のRやJ。有名店のFやM。中にはホステスと男性スタッフ合わせて8人が感染した店もある。グループ店もありますからね。銀座で名前が知られているクラブだけでも20軒近い店が臨時休業しています。8丁目にあるクラブビルの店の明かりは全部消えている。銀座社交料飲協会関係者によれば、臨時休業のクラブやバーは200店舗以上に達するそうだ。実際、夜の銀座はゴーストタウン化している」(大箱クラブチェーン責任者)


昨年の緊急事態宣言が発令された際、都は飲食店に対し休業や時短営業を要請したほか、酒類提供も禁止した。都は見回り隊を編成し監視体制を強めたが、その目を掻い潜って大半のクラブは通常営業を続け、酒類を提供していた。


「時短要請の午後8時になると店の明かりを消したり、シャッターを下ろして、闇営業を続けていた。大半のクラブは『ホステスの生活を守るため』が理由でした」(銀座社交料飲協会加盟店クラブ店長)


今回は、緊急事態宣言より強制力が弱い〝まん防〟なのに、臨時休業が相次いでいるのはなぜか。


「昨年の緊急事態宣言は『ホステスの生活を守るため』という大義名分がありました。しかし、第6波は多くのホステスらが感染しているため、『お客さんにうつさない』信用問題を選択したんです」(同)


「緊急事態宣言が解除された昨年10月以降、多少ですが客足は戻った。同時に気の緩みから店内でマスクをしないホステスが多くなっていた。新年に入ってからもマスクをしないで接客する…。結果、店のホステス間でも感染が起きてしまい臨時休業に追い込まれたのです」(大箱クラブ責任者)


都は政府に再度、緊急事態宣言発令を要請する準備を進めている。マスクが予防の鉄則ということを肝に銘じるべし。