石原慎太郎さん (C)週刊実話Web
石原慎太郎さん (C)週刊実話Web

石原慎太郎氏のトンデモ暴言集!「津波は天罰」は氷山の一角…

2月1日、元東京都知事の石原慎太郎氏が死去した。各メディアは功績に敬意を表し、周囲の人々が悲しみに暮れる様子を伝えている。だが、氏の生前の発言を振り返ると、手放しに追悼するのはためらわれる場面もあるだろう。


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「石原氏は大学在学中に小説家デビューし、いきなり芥川賞を受賞。晩年は一部で〝老害〟扱いされたりもしましたが、終戦から10年がたったころは、まさに若者の代表でした。その後も数々の作品を世に送り出しましたが、作風はどれもセクシャルかつバイオレンス。モラルの低い昭和の基準でもヤバげなものばかりで、都知事時代の氏が規制に熱心だった有害図書顔負けという皮肉さでしたね」(出版関係者)


政治家に転身したのは1968年。今で言うタレント議員である。76年には環境庁長官として初入閣し、高度成長期の負の面として知られる公害病・水俣病患者の補償問題を担当。しかし、一生モノの大病を患った患者に対し「ニセ患者もいる」などと発言し、物議を醸した。


95年には「日本の政治に失望した」として政界を去ったが、99年に東京都知事に初当選。だが同年、重度障害者の病院を視察した際に、「あぁいう人ってのは人格があるのかね」と早速、暴言を吐いている。


2001年には外国メディアのインタビューで、「北朝鮮のミサイルが日本に当たれば、長い目で見て良いことだろうと思う」と、日本が核被害に遭うことを肯定。同年11月6日号の『週刊女性』では、「女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です」と、存在そのものを否定した。17年にはツイッターにて、オネエタレントの流行に対し《世の中が衰退》《狂ってきた証し》と発言しており、〝成人男性〟以外は徹底して差別する思想が見て取れる。

ウマいこと言ったつもりで侮辱…

「そんな石原氏ですが、中でも最も批判を浴びたのは、11年の東日本大震災における世紀の大暴言でしょう。氏は罪なき人々を巻き込んだこの震災に、何と『やっぱり天罰だと思う』と発言。1万5千人もの死者・行方不明者を出した津波被害は、『この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある』『積年たまった日本人の心の垢を』と、ウマいこと言ったつもりで侮辱したのです」(政治ライター)

しかし、この大暴言もどこ吹く風、翌12年には80歳にして衆院選に当選し、国政に復帰。だが、75年には当時の美濃部亮吉都知事に対し、「前頭葉の退化した60、70の老人に政治を任せる時代は終わった」と言っていたのだから、とんでもないブーメランだ。


16年には豊洲の移転問題を巡り、決定時の責任者として小池百合子都知事から質問状を送付されるも、「記憶にない」などと無責任に回答。翌年には都議会の百条委員会で証言に立ったが、ここでも「すべての字を忘れました」とふざけた回答を連発していた。


「石原氏は〝失言〟〝暴言〟で済まされない差別・侮辱を連発するも、メディアから〝石原節〟などと面白おかしくスルーされていた印象。ネット上に『素直に追悼できない』と許さない声が多いのも、残念ながら納得です」(フリージャーナリスト)


氏の訃報を悲しむか否かは自分次第。生前の言動が許せないという人は、同調圧力に負けず自身を貫けばいい。