黒木華 (C)週刊実話Web
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黒木華『ゴシップ』の何がダメなのか…“リアル”ニュースサイト編集者の解説

フジテレビの1月期ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』が苦戦している。何とも内容が浅くて視聴者が見向きもしないのか、1月6日の初回が6.5%、第2話6.0%、第3話5.7%、第4話6.3%…、これまでの平均は6.1%と超低空飛行だ。


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「大手出版社が運営するネットサイト『カンフルNEWS』編集部が舞台の物語ですが、〝ホンモノ〟とはかなり違いますね。〝売る〟ということが分かっていないのかと思います」(ネットニュースサイト編集者)


主演は黒木華。『カンフルNEWS』の編集長・瀬古凛々子役だ。人と関わることが苦手だが、真実を追求することに信念や責任感を持って強気に取材をする寡黙な女性である。


「特に第3話の視聴率がサイテーだったのですが、内容もサイテー。10代に大人気のナゾのJK歌手・AOI(あおい)に着目し、その正体を暴こうとするのです」(同・編集者)


調べてみると、AOIの正体はその昔、一発屋だった中年歌手だった…という話。JK歌手に化け、顔は明かさずJK風に音声変換し、〝実態のないJK歌手〟を作ったのだ。


「レコード会社は、時期を見てAOIを無名の若手新人にすり替え、顔出しデビューさせようと考えたのです。瀬古編集長はその裏を暴き、ナゾのJK歌手は、かつての一発屋だと報じるのです」(同)


瀬古編集長の、どこがダメなのか…。

煽った上で落とすのが売るための王道!?

「まず10代人気のJK歌手をターゲットにしたこと。覆面や顔出ししない歌手なんて、これまでも多数いました。さほど世間の関心はありません。しかも『カンフルNEWS』はニュースといっても、アイドルと人気声優の交際(第1話)、人気俳優と人気女優の離婚の真相(第2話)、人気ユーチューバーの失踪(第4話)などを追う程度。月間50万のPV(ページビュー)を5000万PVに引き上げるために編集長に就任したというのなら、基本がズレているとしか言いようがありません」(同)

瀬古編集長は、どうすれば良かったのか。解説していただこう。


「ナソのJK歌手・AOIは10代に人気があるのなら、まずはその人気に乗ることが大事。〝AOIはトンデモない美人だった〟〝お嬢様だった〟〝豊満バディだった〟などなど、次から次へと独自取材で報じるのです。その上で話題もピークを過ぎたら〝正体は中年歌手〟とバラす。こうやって煽った上で落とす。売るための王道です。瀬古編集長は単発でネタを終わらせてしまった。大局が読めていませんね」(同)


このドラマの脚本こそ、取材が足りなかったということか。