北朝鮮“破滅”へカウントダウン…「ICBM発射」&「核実験」再開か
北朝鮮は2022年に入って、すでに7回にわたるミサイルの発射実験を行った。これは異例とも言える高い頻度で、しかも1月5日と11日は極超音速ミサイル、14日と17日は短距離弾道ミサイル、25日は巡航ミサイル、27日は再び短距離弾道ミサイル、そして30日には中距離弾道ミサイルと、異なる種類のミサイルを発射しまくっている。
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「1月20日の朝鮮中央通信は、金正恩総書記が19日に開催された党政治局会議で、『米国との信頼醸成措置を全面的に見直し、暫定中止したすべての活動の再稼働を指示した』と報じました。具体的には長く自重してきたICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射と、4年以上も行っていない核実験の再開を示唆するものとみられています」(北朝鮮ウオッチャー)
こうしたことから岸田文雄首相は、「いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と言明。韓国でも、保守系最大野党『国民の力』の大統領候補である尹錫悦前検察総長が、「敵基地攻撃能力を備えるしかない」と発言している。岸田首相は勇ましいが、そもそも日本の憲法下で敵基地攻撃などできるのか。
「東アジアで敵基地攻撃能力を備えていないのは、日本とモンゴルだけです。モンゴルは国境を接する中国、ロシアについて、友好国であり敵国ではないと断言しているが、日本はさすがにそうはいかない。同種類の兵器を互いが保有したとき、初めて信頼醸成のための話し合いが始まるのが国際社会の常識です」(国際ジャーナリスト)
冷戦時代の米ソに始まり、米ロ、米中、中ロなどの軍事協議のプロセスを見れば、それが明確に分かる。しかし、発足以来70年にわたり「専守防衛」に徹してきた自衛隊に、いきなり敵基地攻撃を期待することは難しい。
中距離核戦力の配備を検討すべき…
「例えば、相手国の領域内にある弾道ミサイルを阻止するとなると、どこに、どのような部隊がいて、どういう装備を持っているかなどを瞬時に分析する必要がある。だが、現在の自衛隊にはそこまでの装備がなく、もっと言えば心構えもありません」(同)実は、北朝鮮によるミサイル連射は、自らの統一政策と軍事戦略に従って粛々と行動しているにすぎない。
北朝鮮は21年1月の党大会において、『国防科学発展および兵器システム開発5カ年計画』を策定したが、この計画の真意は、まず米国の影響力を朝鮮半島から排除し、南北統一を実現することにある。そして、最終的に米朝国交樹立を実現し、金王朝の永遠の繁栄を目指しているのだ。
「北朝鮮は超大型ICBM『火星17』の発射実験を行っていないが、5カ年計画で多弾頭での実験になる可能性をニオわせている。しかし、こうしたミサイルの発射よりも、北朝鮮が最も試したいことは核実験です。この4年で各種ミサイルにさまざまな改良を施したことに疑いはなく、日本は腹をくくる必要があります」(軍事アナリスト)
ただし、核実験はミサイルの発射実験よりもはるかに悪質で、重大な国連安保理決議違反だ。もし実施した場合は、中国やロシアでも北朝鮮をかばいきれない。また、不思議なことに今回のミサイル連射は、敵基地攻撃能力保有の是非を巡って、日本の防衛体制が転換期に立ったときに実施されている。
「北朝鮮が強気で来るならば、日米同盟関係を維持する手段として、米国が開発を始めた中距離核戦力の日本への配備を検討すべきです。それに備えて『非核三原則』(①核は保有しない、②製造もしない、③持ち込ませない)を見直し、三番目を改めれば日本は失地回復を図ることができます。そのほうが現実的でコストもかかりません」(軍事ライター)
日本が北朝鮮の暴走をアシスト!?
北朝鮮はEEZ(排他的経済水域)を公海だと主張し、ミサイルを撃ち込んできたが、これほどの暴挙はない。たとえ公海自由の原則があっても、何をやってもいいわけではなく、そんな横暴が通るのは日本が核武装を放棄した国であるからだ。そのため、北朝鮮は身勝手な実験を繰り返し、長足の進歩を遂げることに成功した。ミサイルや核実験のたびに「遺憾」としか言えない日本が、暴走をアシストしたようなものである。
「極超音速ミサイルが射程1000キロを備え、音速の10倍(マッハ10)で日本を目掛けて攻撃してきたとしても、通常弾頭の破片と爆風による破壊の効果は限定的でしかありません。不意を突かれれば、ミサイルを撃ち込まれた場所で死傷者が出るかもしれませんが、例えば通常弾頭で在日米軍基地に壊滅的な損害を与えようとするなら、おそらく100発以上は撃ち込まなければならない」(同)
もし北朝鮮が1発でも日本や韓国に向けて発射したら、まず韓国が備える「キル・チェーン」による反撃が行われ、合計1700発ほどの弾道ミサイルや巡航ミサイルが、北朝鮮の重要目標を直撃することになる。
「加えて横須賀を母港とする米国の空母打撃群と、原潜によるトマホーク巡航ミサイルによるすさまじい空爆が行われますから、北朝鮮が通常弾頭ミサイルによって先制攻撃に出ることはありません。ただし、核兵器搭載なら話はまったく別です」(同)
今後、日本の監視ラインを越えてEEZに入る可能性があるミサイルは、日本に被害を及ぼすと見なし、軌道が予測できる時点で迎撃ミサイルを発射する必要があるだろう。
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