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定番ビールの“刷新”ラッシュ~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

アサヒビールは発売36年目で初めてとなる『スーパードライ』の全面刷新を打ち出した。2月中旬以降の製造分から、味やパッケージを切り替える。サッポロビールも発売45周年を迎えた『黒ラベル』のリニューアルを決めた。

『一番搾り』のリニューアルを終えているキリンビールは、家庭向け専用ビールサーバー『ホームタップ』のサービス(毎月定額の支払いで自宅にビールが届く)を拡充し、高付加価値商品のクラフトビールにも注力する。サントリービールは若者層のリピート率が高い『ザ・プレミアム・モルツ』ブランドに新商品を投入し、さらにラインナップを充実させる考えだ。

酒税改正で価格差も減

「直近ではコロナ禍で、飲食店における酒類の提供が大幅に減ったことが影響し、長期的に見て国内のビール類の販売は苦戦している。ただし〝定番ビール〟に限れば顧客が拡大傾向にあり、宅飲み需要を捉えて缶の販売も伸びました。その理由は酒税改正により、ビールの税率が下がったことで、発泡酒や第3のビールとの価格差が縮まり、買いやすくなったことが挙げられます」(飲料専門紙記者)

今、ビールが熱い。

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