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石川佳純も張本智和も初戦敗退…卓球の東京五輪“代表再考”が再燃

石川佳純
石川佳純(画像)Stefan Holm / Shutterstock.com

今年の8月がピークだったのか…。

卓球の世界ランキング上位選手が争うITTFファイナルが、11月19日に中国で開幕し、大波乱が起きた。女子世界ランキング9位の石川佳純と、同じく男子4位の張本智和が初戦敗退となったのだ。

「相手はともに韓国の無名選手。ランキングも格下だっただけに、圧勝が予想されていましたが…。石川、張本にキレがなかったのが敗因です」(スポーツ協会担当記者)

国内でも波乱があった。石川、張本が敗れた前日の18日、国内プロの『Tリーグ』で、男子エースの水谷隼が敗れた。こちらの相手は、今年1月に全日本選手権を制した現王者の宇田幸矢で、ファンや関係者の脳裏には「世代交代」の言葉がよぎった。

「ちなみに、宇田は東京五輪の代表選手ではありません」(同・記者)

石川、張本もそうだが、水谷をはじめとする代表選手らは、東京五輪が行われるはずだった今年8月に標準を合わせていた。さらに、新型コロナウイルス禍による国際大会の中止も重なり、体調、試合勘ともに万全ではなかった。

国内の現王者が五輪に出られないと疑問の声が…

しかし、敗因はそれだけではなさそうだ。17歳の張本はともかく、石川と水谷は年齢を考えると、「来年夏の東京五輪本番は大丈夫か?」と思ってしまう。

卓球連盟は「代表選手の変更なし」と表明したが、今回の敗戦劇で「なぜ国内現王者が五輪に出られないのか?」と、疑問の声も出てくるだろう。

「水谷、石川は代表3枠の最後を争い、滑り込みセーフでした。水谷は視力の低下も指摘されています。石川はラリー中心のスタイルで、スマッシュを連続する現在の主流から置いていかれています」(テレビ局スポーツ部員)

日本にとって、卓球は金メダルを狙える注目競技だ。大舞台におけるベテランならではの経験は大切だが、世代交代、代表再考も、議論する余地はあるだろう。

その前に、五輪そのものが中止になるというウワサもあるのだが…。

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Stefan Holm / Shutterstock.com

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