現在のオートレース界でも、燦然と輝く実績で存在感のある池田政和。しかし、一昨年4月の落車事故により1年8カ月の療養生活を余儀なくされた。
その池田が、1月12日からの地元川口の普通開催で復帰を遂げた。
2020年4月の SGにて落車。左足大腿骨骨折という大けがをし、長い期間の療養生活を経ての復帰。「けがした当初は、復帰なんて考えられなかった」という。事故当初は歩行もままならない状態だったが、その後は時間をかけてリハビリ生活を送っての復帰。
まだ全盛時の5割程度かもしれないが…
「満足な状態ではない」。これは本音だろう。自身の感覚の中には、けが前のものがあるだろうが、身体はその通り動かない。しかし、復帰節となった開催では、3日目に勝利を挙げた。ハンデ位置もかつての「ポジション」から10メートル前。まだ全盛時の5割程度かもしれないが、復活の階段を一歩ずつ登っているのは間違いない。復帰節の勝利で、通算1着本数は991。通算1000勝まであと9勝として、大台到達も期待される。
今後は、2月9日から山陽でのGⅠスピード王、そして19日からは地元GⅠが控えている。走るごとに輝きを増すと信じて、今後の池田の動向をしっかりと見守りたい。