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立憲民主党に不穏…枝野幸男元代表ら“泉ドロ船”から脱出か

枝野幸男
枝野幸男 (C)週刊実話Web

昨年11月末、枝野幸男代表の後任に泉健太氏を選出した野党第1党の立憲民主党(立民)に、不穏な党分裂情報が飛び交い始めた。

「1つは泉新体制に、連合が不満を示しているためです」(立民関係者)

昨年の総選挙で枝野立民は共産党と選挙協力したが、共産党と対立する立民の最大支援組織である連合(組合員約700万人)は猛反発。その結果、立民は大敗した。

「連合は泉体制に共産党排除を期待したが、泉代表は共産党との政権構想を否定しながらも、選挙協力は明言を避けるなどウヤムヤ路線だ。連合はあてつけに自民党支持の姿勢さえ見せ始めたのです」(同)

連合の怒りが露骨に表面化したのが、1月に開かれた連合の新年交歓会だ。

「新年会には2013年の安倍晋三元首相以来、9年ぶりに岸田文雄首相が招かれて挨拶し、『賃上げ論』をぶった。一方の泉代表は新型コロナ感染拡大を口実に、挨拶を封印される異例の扱い。さらに、新年会に先立つ昨年暮れ、連合の芳野友子会長は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と会談している。新年会後にはお礼と称して官邸を再訪問するなど、自民党との距離を縮めています」(同)

まさに泉体制はジリ貧状態に陥っているのだ。

泉代表はカリスマ性ゼロ!?

「1月のNHK世論調査で、自民党の政党支持率は前回より6.2%増の41.1%に対し、立民は5.4%(同3.3%減)とますます引き離されている。泉代表はヤリ手のサラリーマン風だが、カリスマ性はゼロ。このまま泉体制が続けば、今夏の参院選も大敗が濃厚です。そのため枝野前代表ら40人前後が、泉ドロ船から脱出する分裂情報が囁かれています」(選挙アナリスト)

小池百合子都知事の側近はこう明かす。

「参院選前、国民民主党と都民ファーストの会の合流話が現実味を帯びつつある。連合は右派と左派の綱引きに加え、共産党を切れない立民支援をあきらめ、国民民主党全面支援の方向を模索し始めた。つまり、連合は参院選で、小池新党と一部自民党支援に軸足を移す可能性も出てきた」

二兎を追う立民は一兎をも得ず。

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