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スルメイカ漁獲量が20分の1に…日本海で乱獲しまくる中国船

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イカ (C)週刊実話Web

〝イカの街〟として知られる北海道函館市では、2008年に約4万8000トンだったスルメイカの漁獲量が、20年は約2200トンと20分の1に激減。日本全体の漁獲量も10年間で5分の1まで落ち込んでいる。

「地球温暖化による水温の変化や環境面の影響もありますが、日本海にあるスルメイカの好漁場『大和堆』では、北朝鮮に代わって中国漁船による違法操業が横行。津軽海峡へ向けて北上するスルメイカを待ち受け乱獲しています」(漁業情報センター関係者)

昨年2月、中国も加盟する北太平洋漁業委員会で、サンマの漁獲量を40%削減することに合意。中国の乱獲に歯止めを掛けたが、スルメイカについては現時点で同様の削減策はない。

「中国漁船はサンマがダメならスルメイカとばかりに、大和堆での違法操業を続けている。昨年は一昨年より約6倍も中国漁船が増えました。日本政府が抗議すると、中国政府は〝自国の(登録)漁船は大和堆に行っていない〟の一点張り。年間4000~5000隻ともいわれている無登録の漁船は、明らかに中国人の所有で、盗っ人猛々しいとはまさにこのことですよ。今年に入っても違法操業の漁船は減っていません」(同)

北朝鮮が漁業許可証を中国に売った!?

もともと、大和堆でのスルメイカの違法操業は、北朝鮮の独壇場だった。

「北朝鮮にとってスルメイカは食料だけでなく、外貨獲得の手段として重要でした。ただ、北朝鮮は経済制裁と世界的なコロナ感染で経済が逼迫しており、勝手に作った漁業許可証を中国に売ったという情報もあります」(漁業ライター)

中国に不法な漁業許可証を売却したと疑われるのは、違法操業を監視する民間団体『グローバル・フィッシング・ウォッチ』が、北朝鮮海域で中国漁船の違法操業が確認(17年、18年)されたと発表したからだ。

「北朝鮮は核実験を巡る17年の国連制裁決議で、漁業権を直接的、間接的に販売・移転することを禁じられている。中国が買ったら違法行為。だから中国は自国の船ではないと、かたくなに言い張るのです」(同・ライター)

これが真のイカゲーム?

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