フジテレビに年明けから多くのマネジャーや芸能人が詰めかけているという。普段なら人影もまばら。
視聴率が取れる番組も少なく、ギャラも安いため、わざわざお台場くんだりまで営業に来る業界関係者はいなかったのだが…。
そんな状況が一変した理由は、昨年末に公表された情報番組『バイキングMORE』や、年が明けてから新たに追加発表された『痛快TVスカッとジャパン』、『アウト×デラックス』の相次ぐ打ち切り話。現在、後番組になんとか所属芸人やタレントらを潜り込ませようと売り込み攻勢が展開されているという。
「『バイキングMORE』の後枠は原点に戻るべく、『笑っていいとも』の復刻版を制作する。予算の関係で局アナがMCに決まったが、脇を固める中堅以下の芸人やタレントは未定。『痛快TVスカッとジャパン』は内村光良がMCを継続するが、そのほかの出演者は決まっていません」(番組制作会社関係者)
『アウト×デラックス』の後枠は特番で過去4回放送された『トークィーンズ』がレギュラー化。指原莉乃といとうあさこがMCに決まっているが、そのほかの詳細は未定だという。
来る緊急事態宣言に備えて!?
「本来なら、1月のこの段階ですべて決まっているが、制作費が厳しいフジテレビだけにキャスティングがままならない。そこを狙って吉本興業や太田プロダクション、松竹、ホリプロ、サンミュージック、人力舎などの多くの芸人を抱える事務所のマネジャー、さらには芸人本人らが大挙してフジに押し掛けているのです」(同・関係者)
そもそも、他局と比較してもギャラが悪いことで知られるフジテレビ。それでもプロダクション各社が必死に営業を掛ける理由は、新型コロナウイルス第6波の拡大に備えるためだとか。
「オミクロン変異株の患者が急激に増えつつある。また、緊急事態宣言が出ると若手芸人は食えなくなってしまうんです。そんなときにテレビなどの仕事があれば、まだ何とかやっていけますからね」(制作関係者)
それにしても、番組打ち切りがないと人が集まらないフジテレビ。何とも寂しい限りだ。
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