
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、消費が落ち込んだ畜産農家や果物、魚介類の生産者に対する支援策が全国的に広がっている。農林水産省の学校給食提供推進事業を活用した取り組みで、小・中学校の給食に地元名産の和牛やマグロ、メロンなどの高級食材を使用、食育にも貢献しているという。
「学校が再開してから、これまでの給食ではあり得ない高級食材が使われている。父兄たちからもうらやましがられていますよ」(学校給食栄養士)
農林水産省は新型コロナ対策として4月に成立した2020年度第1次補正予算で、国産農林水産物等販売促進緊急事業費(約1400億円)の財源を確保。5月から学校給食の食材費の掛かり増し分を助成する事業をスタートさせている。
「和牛などを学校給食に提供することで、在庫解消に一定の効果が期待できる。同時に子供たちの食育にもなって、子供が成長した際の需要開拓につながるでしょう。すでに全国各地で効果が上がっています」(食品ジャーナリスト)
滋賀県では近江牛が給食に登場!
神奈川県では9月下旬から県内の学校給食に葉山牛、湘南牛、三崎のマグロなどの高級食材が使用され、生産者支援に一役買っている。
「牛肉は100グラム1000円を上限に助成して、1人あたり計300グラムまで。当初は提供回数を3回までとしていたのですが、その後、見直されました。兵庫県では10月から最高級ブランド牛の神戸ビーフがサイコロステーキ、焼き肉、牛丼で学校給食に登場しています」(フードライター)
石川県では能登牛、鳥取県は鳥取牛、山形県は米沢牛、福岡県は博多牛、滋賀県は近江牛といった具合に、各地でブランド牛が学校給食に提供されているのだ。
「京都では京都牛のほか、1個1000円もする丹後とり貝が『とり貝ご飯』として支給されている。静岡県はクラウンメロン、三重県はシャインマスカットなど至れり尽くせりですよ」(前出の学校給食栄養士)
政府のコロナ対策は後手後手に回っているが、学校給食提供推進事業は順調に軌道に乗っているようだ。
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