1月13日からNetflixで配信されているオリジナルドラマ『新聞記者』が大きな反響を呼んでいる。
「2019年6月に劇場公開され、大ヒットを記録した映画をリブートした作品で、米倉涼子さんが主人公の女性新聞記者を演じています。監督は映画版と同じく藤井道人氏が務め、ドラマでは森友学園問題で財務省が公文書を改ざんしたことを中心に取り上げている」(映画関係者)
製作サイドは、森友学園問題で公文書改ざんを強要されたことを苦にして自ら命を絶った赤木俊夫氏の妻である赤木雅子氏にも協力を求めたが、内容が事実と異なることから「真実を歪めかねないドラマに協力はできない」と断られたという。
「もちろんフィクションですが、米倉さんのモデルは東京新聞の望月衣塑子記者で、他のキャストもほとんどが実在の人物をモデルにしています。視聴していると、安倍晋三元首相のスキャンダルの裏側に迫ったノンフィクションを観ているような錯覚に陥るほどですよ」(同・関係者)
英ガーディアン紙も注目
ツイッターでも評価は高い。
《Netflix 「新聞記者」続き観て、これを日本中の人に観てもらいたくなった。この国は本当におかしいでしょう? ここまでよく描いたと思う。赤木さんは実在の人物ですよ。ユースケも何人か一緒になっているけれども実在でしょう。本当にこんな国でいいのですか? 私は絶対に許せないです。あなたは?》
《ネトフリ「新聞記者」がすごい。冒頭から「私や妻が関わっていたら」をブチこんできたよ。頭の中で実在の人物と劇中の登場人物を置き換えてしまうので、名前がなかなか覚えられない。旧作映画では物足りなさを感じたけど、外資がテコ入れするとここまで遠慮なく表現出来るのか》
《映画版よりもストレートでわかりやすい印象。森友の「私が関係していたら総理も国会議員も辞める」の答弁はそのまんま。米倉さんのテンション抑えた演技もいい感じ。新聞を読まない学生(横浜流星)が今後関心を持つ展開か? 若者にも届くような制作者の意図がgood!》
イギリスのガーディアン紙でも取り上げられ、「官僚の不正に対する失敗した調査や、いかがわしい首相の隠蔽工作は、たとえ別の国を舞台にしていても、奇妙に身近に感じられるかもしれない」と共感。「最終的に、その責任は私たちに向けられる。後半のエピソードでは、日本が国民の無関心によって不正の沼にはまり込んでしまった国であることを明確に示している」などと評した。
こうした海外での反響を受け、米倉も上機嫌だという。
「米倉は、今年の秋に4度目となる『CHICAGO』のロキシー・ハート役で米ブロードウェーの舞台に主演することが決定しています。今回の作品が海外でも注目されていることに気をよくした米倉は、アルゼンチン人のタンゴダンサーと結婚し、米国に移住することも検討し始めているそうです」(芸能記者)
長年所属した事務所からも独立。46歳という年齢を考えると、「今が本格的な海外進出のラストチャンスになる」との思いが強まっても不思議ではない。“失敗しない女”の決断が注目される。
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