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蝶野正洋『黒の履歴書』~今後のコロナ対応と禁煙

蝶野正洋
蝶野正洋 (C)週刊実話Web

新型コロナウイルスに振り回されるようになって、早くも3年目に突入した。

第6波が来ると言われ続けているけど、そろそろ怖がってるだけじゃダメだよね。

最大限に気を付けることは大事だけど、自粛にステイホームという対応だけじゃ進化がないよね。手を洗う、うがいをするというような基本的な衛生管理意識は高めつつ、会食や旅行を楽しむ。もちろん仕事もして、経済を回すということをしていかないといけない。

政府や自治体の対応も進化してほしい。関係各所の伝達を早くして、速やかな対応をできるようにする。給付金だって、毎回どう配るとかで揉めてるのは意味がない。政府も、これを機にマイナンバーカードを普及させようとか余計なことを考えるからダメなんだよ(笑)。

日本人は、マイナンバーに対する警戒心が強いよね。やっぱり個人情報が漏れるのが不安なんだろうけど、俺からしてみたら、これだけ情報ツールが進化して、すべてがネットに繋がっているような時代なんだから、一般人の個人情報なんて、すでに漏れまくってると思うよ。

税務署なんて、申告してなくても収入から支出、貯金額までこっそり把握しているだろうから(笑)。今さらマイナンバーを加えたところで変わらない気がするけどね。

とにかく、またコロナが猛威を振るっても、なるべく我慢せずに付き合っていくような気持ちでいたい。

我慢といえば、俺は先日の入院中に禁煙を強いられた。奥さんのマルティーナからは「隠れて吸わないでね」と釘を刺されたけど。我慢できなくてどうしようもなくなったら、屋上にでも行って隠れて吸おうかなんて考えていた。でも、入院期間の12日間は、特に禁断症状もなくやり過ごせた。

なくても平気なものは意外と多い

退院して、12日ぶりに吸ったらクラクラするぐらい美味しいのかなって期待してたんだけど、特に以前と変わらなかった。

マルティーナからは「だったらこれからもずっと禁煙してよ」って言われたけど、やめようと思えばいつでもやめられるということだから、今は吸い続けるって答えたよ。

これは、あらゆる嗜好物に依存しないためのコツだと思う。

タバコのニコチンや、お酒のアルコールは依存性があって、習慣づくとやめられなくなるということだけど、それを世間で言い過ぎだと思う。

体質もあると思うけど、全員が全員「やめられない、止まらない」状態になるものでもない。それを「中毒になるぞ」と煽るから、暗示にかかってしまうということもあるんじゃないかな。

タバコなんて、いつでもやめられるものと思って、自分自身をマインドコントロールすれば依存もしないし、執着もしない。

コロナで外に飲みに行けない、旅行もできないということでストレスをためてたけど、ちょっと我慢すれば、ずっと家にいても意外と平気だなって思った人は多いんじゃないかな。

これがなきゃダメって思い込んでるだけで、なくても平気なものは意外と多い。特に、若い世代がコロナによって自粛や我慢するということを実際に体験できたことは、これからの社会に影響を及ぼしていくと思うよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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