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特定抗争指定から2年…両山口組の極秘対策と警察当局の思惑

(C)週刊実話Web

六代目山口組と神戸山口組に対する特定抗争指定から今年で丸2年が経った。昨年に岡山市と倉敷市が警戒区域から解除されたが、両山口組が本部を置く兵庫県神戸市や、六代目側の中核組織・三代目弘道会本部のある名古屋市など、主要箇所の警戒は続いたままだ。

分裂状態にあるからだが、実態把握を行う警察当局の思惑も透けて見えるという。

「池田組若頭への銃撃事件を契機に岡山市は警戒区域に定められ、その後に池田組が神戸側を脱退し、市内で事件も起きんかったから、『対立関係にない』いうことで解除された。倉敷市も発砲事件で追加指定されたが、被害を受けた側が六代目側に移籍して敵対勢力もいなくなったため解かれた。

それに準じるのであれば、名古屋市かて当てはまるんやけどな。神戸側の直系組織は当初から名古屋にはなかったし、市内ではここ数年、目立った事件も起きとらん。傘下組織が同市にあった五代目山健組かて、六代目側に戻っとるしな。解除されんのは実質、弘道会への規制が目的やからちゃうか。野内正博若頭が本部を置く岐阜市が、指定されたままなんも分かりやすいやろ」(ベテラン記者)

取り締まりは当局のさじ加減

弘道会が勢力を張る愛知県では、4市町の傘下事務所の使用などが禁止されている。そこで会合が行われるなどしたためで、当局は拠点を奪うことで抗争抑止を図ったとみられる。

「県内には六代目側の直系組織も本部を構えとって、行事なんかはそこで開催されてきた。弘道会かて母体が大きいから県外にも拠点が多くあって、新たに警戒区域を定めようがイタチごっこやで。六代目側も規制を気にしとったら、端から武力行使には出んやろ」(同)

六代目山口組内部では、区域内での移動は時間差で行うなどの対策が取られているという。また、組員の集結と見なされる「距離」についても、規制の定義が曖昧であるため、慎重な行動が求められているようだ。

「取り締まりは、当局のさじ加減なのだろう。だからこそ、六代目側も用心しているのではないか」(業界ジャーナリスト)

一方の神戸山口組は、14の直系組織のうち半数以上に当たる8組織が、警戒区域内に拠点を構える。会合は区域外で秘密裏に行われ、実態把握が難しい状況だ。

「それでも移動には細心の注意を払っているはずだ。当局の目だけでなく、六代目側の攻撃も警戒しなければならないからだ」(同)

特定抗争指定の解除には抗争終結が必須となるが、分裂問題はまだ先の見えない状況が続いている。

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