(画像)Roman Samborskyi / shutterstock
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給湯器が“半導体不足”で大ピンチ! 現実味を増す真冬の「風呂難民」

体が温まる風呂が恋しいこの季節。世界的な半導体不足により、最悪の場合、〝風呂難民〟が溢れることが予想されている。


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「給湯器とその部品の品薄が深刻化し、故障した場合、部品によっては6カ月近く入手できない。修理業者に依頼しても2~3カ月先が当たり前になっています。真冬に風呂に入れない〝風呂難民〟は、現実味を帯びてきています」(防災ジャーナリスト)


半導体は条件によって電気の流れを加減できる。この特徴を活かして電流を一方向に流したり、電気信号を増幅したり、電流を高速でオン・オフ調節できる。その機能を持つものを半導体素子という。


「半導体素子はコンピューターの制御などに欠かせない部品で、車の電動化の重要な部品です。日常的な家電製品や電子端末、給湯器にも使われている」(半導体メーカー関係者)


新型コロナの感染拡大で、半導体素子製造工場の稼働率が低下したことも重なり、アジアの工場では生産停止になっているのだ。

故障しないための予防措置をとることが大事

「半導体不足で給湯器も需要に追いつかない。もし給湯器が壊れたら、台所、洗面台、温水洗浄便座も使用できなくなる。風呂の蛇口からもお湯が出ない。寒さの厳しい雪国では、高齢者の生命に関わる問題に発展します」(社会部記者)

給湯器の在庫不足が深刻化したことから、給湯器メーカー大手のリンナイは、《新型コロナウイルスの感染拡大等の影響により、サプライヤーの生産に支障が出ているために(中略)通常より納品までにお時間をいただく状況となっております》などと告知している。他のメーカーも同様だ。


「給湯器が故障しないための予防措置をとることが大事です。冬の間は、湯船の中の循環金具にかぶる位置まで24時間水を張っておく。凍結予防しておけば、追い焚き用の配管の凍結を防いでくれる。帰省などで長期間留守にする場合は、ブレーカーを落としてコンセントを抜いておく。給湯器、水道の水抜きも忘れずに実行することです」(前出・防災ジャーナリスト)


風呂難民は骨身に染みる。