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テレビ業界が未曽有の危機…吹き荒れる民放キー局「女子アナの乱」

弘中綾香 (C)週刊実話Web

フジテレビからの退社&独立話が報じられている次期エースと期待されていた久慈暁子アナ。昨年3月、1年後輩で同じ青山学院大学出身の井上清華アナに『めざましテレビ』の総合司会の座を奪われてしまったことが契機になったという。

久慈アナの運命を左右したのは〝ステルスマーケティング疑惑〟だった。美容院など特定の店舗から無料でサービスを受ける代わりに、ツイッターやインスタグラムなどで宣伝していた行為が問題視されたのだ。

「『週刊文春』が昨年4月に記事にする直前、フジ上層部もこの情報をキャッチしていた。久慈アナにとって不幸だったのは内部調査で彼女がステマ騒動の中心的人物だとみなされたこと。実際は『めざましテレビ』に抜擢された井上アナの方が積極的で、他のアナウンサーにも声掛けをしている。調査の結果を知らされた久慈アナは泣いて悔しがっていた」(制作事情通)

久慈アナは入社1年目から次期エース候補の自覚を持ち、上司や番組プロデューサーに対しても、「自分の夢は『めざましテレビ』でメインMCを務めること」と直訴していたほど。

「久慈アナにとっての憧れが高島彩、加藤綾子といった歴代エースの先輩アナです。〝女子アナは天職〟が口癖だった。後輩の井上アナにそのポジションを奪われたことで、プッツリと心の糸が切れてしまったようです」(同)

もう1つ、久慈アナが退社を決意した理由が下げ止まらない給料だという。

「入社前の青山学院大学在学中から『non-no』の専属モデルなど芸能活動をしていた。山本美月など芸能人の友達も多いんです。付き合いやファッション、ブランド、コスメにもお金がかかる。久慈アナが入社した当時はバリバリ働けば、新入社員でも残業や手当込みで最低1200万円の年収が約束されていた。しかし、現在の年収は750万円程度。働き方改革の指導が入り、残業がないため稼げないんです」(フジ関係者)

すでに久慈アナは大手芸能プロに所属することが内定。4月から再スタートを切る予定だという。

一方、結果的に久慈アナを追い込むことになった井上アナは元気溌剌、意気軒高な日々を送っている。

「4月以降、フジの看板アナの証しである『イノパン』が深夜帯で始まります。収録時間を朝に設定し、彼女に負担を掛けないよう最大限の配慮をするそうです。井上アナが事実上、フジのトップアナに躍り出たということです」(放送作家)

“鬼”になった水卜麻美アナ

看板アナの退社騒動に揺れているのはフジテレビだけではない。視聴率ナンバーワンを誇る日本テレビでも似たような騒動が起きているという。看板番組『ZIP!』のメイン司会を務める水卜麻美アナだ。

「水卜アナが担当になってから『ZIP!』の視聴率が上向かないんです。桝太一アナの時代は世帯視聴率8%台をキープしていたが、最近は6~7%台が定番。『めざましテレビ』がトップで、2位を『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)と『ZIP!』が競っている状態です。しかも、昨年10月から始まった安住紳一郎アナが総合司会を務める『THE TIME,』(TBS系)がジワリ、ジワリと数字を上げてきているんです」(編成関係者)

この状態に悩んでいるのが水卜アナだという。

「最近の水卜は、とにかくイライラしています。局内で飛び交っているのが『ミトちゃんが鬼になった』という話。性格が変わってしまったんです。なんでも日本テレビの小杉善信副会長に『ZIP!』が失敗したときは〝退社して責任を取る〟とまで言い出したとか。かなり追い込まれていますね」(日テレ関係者)

危機感迫る水卜アナをよそに、自分の副業疑惑のもみ消しに成功したのがポスト水卜アナを自認する岩田絵里奈アナだ。

「最近のあだ名は『けんぴちゃん』。なんでも、芋けんぴにハマっていてゲストや一部スタッフに芋けんぴを配りまくっているからです。他にも、栗饅頭やようかんなどの和菓子を大物ゲストに配り、コミュニケーションを図っている。ディレクターやADには回ってきませんが…」(消息筋)

そんな最中に発覚したのが親族の会社を巡る岩田アナへの役員報酬疑惑だ。

「父親が経営する大病院の不動産管理会社の取締役の1人に岩田アナ本人が名を連ねていたんです。驚くのは役員報酬の額です。年間1500万円と日テレの年収以上の報酬とか」(日テレ関係者)

しかし、この件に関し日テレサイドはなぜか沈黙を貫いている。

「加藤浩次の降板問題や『スッキリ』の視聴率など微妙な時期に身内のスキャンダルはNGというわけです」(前出・編成関係者)

当の岩田アナも完全に開き直っているという。

「和菓子外交で培った人脈などを駆使して、この疑惑を有耶無耶にしてしまった。ある意味、大したタマですよ」(前出・消息筋)

弘中アナ一強VS渡辺アナ&安藤アナ

絶大な人気を背景にやりたい仕事しか請け負わない女子アナもいる。オリコンが発表する『好きな女性アナウンサーランキング』で2019年から3年連続で頂点に立ったテレビ朝日の弘中綾香アナだ。

「局アナなのに潜在視聴率(本人が出演すれば獲得できる潜在的視聴率)が8%近くもあるんです。これは米倉涼子と大差ありません」(業界関係者)

当然、弘中アナも自分の人気ぶりは百も承知。昨年、テレ朝の公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』の企画を終了に追い込んでいたのだ。

「弘中アナは視聴者数を優先して過激な内容に走るYouTube動画に対し、〝やりたくない〟と答えたんです。何度も説得するスタッフに対し『だったら会社、辞めますけど…』と強気の姿勢を崩さなかった。最終的には弘中アナが部長を務めていた人気企画『弘中美活部』が最終回を迎えることになった」(テレ朝関係者)

弘中アナ一強のテレ朝内で、注目を集めているのが渡辺瑠海アナと安藤萌々アナの2人だ。

「渡辺アナは昨年10月から『報道ステーション』のメインキャスターに抜擢された。普通はレポーターやお天気コーナーを経ての昇格が通常なのに、渡辺アナはこれをすっ飛ばしたんです。対して安藤アナは渡辺アナより半年も早く『報ステ』のスポーツキャスターに抜擢されていた。実は、この2人は同期であるばかりか同じ成蹊大学の出身。安藤アナにしたら自分が一歩、リードしていると思っていたはずです」(同)

当然、2人はライバル関係で嫉妬心がメラメラ、いまや犬猿の仲になっている…と邪推したくなるが、

「それが全く違うんです。公私にわたり仲が良い。番組の情報交換も欠かさないようです」(同)

TBSにも目を向けてみよう。いまや女子アナらの生殺与奪権を握っているといわれるのが局長待遇エキスパート職の安住紳一郎アナだ。制作&アナウンス畑において絶対君主として発言権を強めているのだ。

この安住アナにうまく取り入ったと評判になっているのが、『安住ガールズ』と呼ばれる3人の女子アナだ。その筆頭が狂言師・野村萬斎の娘として脚光を集めた野村彩也子アナ。

「凛とした姿勢の良さはまさに父親譲りです。見ていて清々しい。昨年10月にスタートした『THE TIME,』も安住アナの一本釣りだったんです」(TBS関係者)

そして、もう1人が『Nスタ』を担当する良原安美アナだ。

「特徴が『加藤綾子に似ている』くらいしかないことが、安住アナのツボにはまったようです。現在は様子見ですが、時が来れば『THE TIME,』に呼ぶつもりだそうです」(同)

〝安住ガールズ〟の3人目は、朝の情報バラエティー『ラヴィット!』担当の田村真子アナ。父親は自民党の田村憲久元厚労大臣だ。

「生粋のお嬢様アナです。ファミリーレストランや吉野家などに行ったことないそうです。しかも、社会人になるまでミニスカートは厳禁だった」(同)

女子アナも悲喜こもごも。

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