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JRA重賞『フェアリーS』(GⅢ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手4頭!

(C)JRA
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過去10年、すべてフルゲート(16頭)で行われていて、3連単配当は最低が4万円台で、10万円オーバーも6回と、波乱傾向がかなり強い重賞だ。

その要因が、人気馬の不振だ。1番人気が【1・1・0・8】、2番人気も【1・0・1・8】と、上位2頭は期待を裏切りまくっている。人気になっているからと飛びつくと痛い目を見るかもしれない。

★軸馬=ニシノラブウインク
ここまで5戦すべてマイル戦で③③②②①着と、堅実にステップアップしてきたニシノラブウインク。近2走の未勝利戦は東京で、1分34秒台前半で走破し、上がりも34秒4。キャリアを積み、安定して力を発揮できるようになってきている印象だ。3走前は、今回と同じコースで2着と好走しており、その時の勝ち馬はサークルオブライフ(のちに阪神JF勝利)。中山初参戦の馬が多い中で、強豪相手にコース実績がある点も大きい。崩れなく走っていることを考えても、軸にするにはこの馬がふさわしい。

★相手=ライラック
1番人気に推された新馬戦をしっかり勝ちきったオルフェーヴル産駒のライラック。序盤からペースがかなり遅い中、好位から楽々と抜け出す強い競馬だった。2戦目の京都2歳Sは、輸送の影響か10キロ減で、この馬らしさが見られず8着。牡馬相手というよりは、自身の体調がひと息だったのだろう。中山なら変わり身があっても不思議ではない。

血統&鞍上が魅力のスクルトゥーラ

★相手=エリカヴィータ
デビュー戦は、先団の外目を楽に追走し、直線でしっかり伸びて初陣を飾ったエリカヴィータ。勝ちタイムは1分36秒4と平凡だが、これは1000メートル通過が61秒9と流れが緩かったため。自身は上がり最速の34秒0をマークし後続に1馬身半差をつけており、能力の一端は見せた。ゲート入りを嫌がったり、追われてからのギアチェンジにも手間取っていた感じで、まだまだ若さはのぞかせていたものの、その分、競馬慣れしていくことでの伸びしろはあるはず。東京芝1600メートルの新馬勝ちからここに臨んだ馬は【2・1・2・5】と好成績な点も見逃せない。

★相手=スターズオンアース
新潟芝1800メートルのデビュー戦で、2着ながら32秒6の上がりを計時していたスターズオンアース。2戦目で難なく勝ち上がると、3戦目の赤松賞はナミュール(次走で阪神JF4着)には差し負けたものの、最後までバテることなく脚を伸ばしていた。今回のメンバーなら、ポテンシャルは遜色ない。瞬発力をうまく活かせる競馬ができれば、チャンスは巡ってきそうだ。

★相手=スクルトゥーラ
デビュー戦は、好スタートから行きたい馬を先にやって、直線で抜け出してくる味な競馬で勝利したスクルトゥーラ。ここは前走の1400メートルから200メートル延長となるが、血統的にもレースぶりからもマイルでも問題ないだろう。また、乗り替わりに関しても、騎乗予定の横山武史騎手は、この馬の前走に別の馬で参戦していて、道中のポジションも近かった。テン乗りでも、様子は肌で感じていたはずで、その点は心強い。母のカービングパスは、2015年のフェアリーSで1番人気に推されながら0秒4差の8着に敗れている。娘がリベンジを果たせるか。

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