大相撲初場所(1月9日初日、両国国技館)後に実施される日本相撲協会の理事候補選挙の立候補者が、最大派閥の出羽海一門を除いて出そろった。
今回は二所ノ関一門の現職理事の尾車親方(元大関・琴風)と時津風一門の鏡山親方(元関脇・多賀竜)は、満65歳の定年が間近のために立候補できない。また、伊勢ヶ濱一門の高島親方(元関脇・高望山)も不出馬の見込みだ。
このため、二所ノ関一門からは、現職の芝田山親方(元横綱・大乃国)、花籠親方(元関脇・太寿山)に加え、新たに佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)、時津風一門からは元職の陸奥親方(元大関・霧島)と新人の伊勢ノ海親方(元前頭・北勝鬨)が立候補する予定だ。
「出羽海一門からの立候補者は決まっていませんが、おそらく現職の出羽海親方(元幕内・小城乃花)、春日野親方(元関脇・栃乃和歌)、境川親方(元小結・両国)の続投でしょう。前回に続き2期連続の無投票になる見込みで、2018年に貴乃花親方が退職して以来、協会内はすっかり静かになりました。春場所後の理事長選挙も八角親方(元横綱・北勝海)の5選が無投票で決まる見通しです」(協会関係者)
元横綱・白鵬の“立場”は決して強くない!?
そんな中、気になるのが3年前に引退した二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と、つい3カ月前に現役を退いた間垣親方(元横綱・白鵬)の動向だ。
「二所ノ関親方はつい最近、故郷の茨城に待望の部屋を興したばかりで、それどころじゃないでしょうが、2年後には副理事あたりに顔を出すかもしれません。間垣親方は現役時代の実績に反し、一門内の立場は決して強くない。一番手っ取り早いのは、ほかの一門のモンゴル票をかき集めることですが、そうなると協会内を巻き込んでの大騒動になるでしょう」(担当記者)
元横綱2人の勝負は、ただいま二所ノ関親方が一歩リードといったところか。
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