なんで『BABYMETAL』!? NHK紅白歌合戦の“不可解”選出に賛否両論!

大みそか史上初めて〝無観客〟で開催される『NHK紅白歌合戦』に、女性メタルダンスユニット『BABYMETAL(ベビメタ)』が初出場する。彼女たちの出場には賛否両論が渦巻いているようだ。

「NHKは不可解な選出をするとき、よく〝好感度〟を持ち出すのですが、ベビメタがどんな基準なのか不思議です。しかも彼女たちの楽曲が紅白に合っているとも思えない。意表を突いた選出で視聴率を取るという狙いでしょうか」(音楽雑誌編集者)

彼女たちは「アイドルとメタルの融合」をテーマに2010年に結成。13年『イジメ、ダメ、ゼッタイ』でメジャーデビュー。しばらく3人での活動だったが、現在、SU-METAL(22、ボーカル)、MOAMETAL(21、ダンス)の2人が正式メンバー。サポートを1人入れて活動していることが多い。

「バックバンドの演奏も評判が高いのですが、POPではなく純粋なヘヴィメタルを基本に、歌って踊るユニットです。メタルの世界は男性中心で、女性グループは珍しい。でも決してはかわいさを売り物にしているわけではなく、音楽とダンスの直球。日本語で歌うのも特徴です」(同・編集者)

『BABYMETAL』は坂本九もX JAPANも超えた!?

2014年にワールドツアー開始。16年にはメタル界の最高バンド『メタリカ』の前座、17年には超大物『ガンズ・アンド・ローゼズ』の前座も務めている。昨年はアルバム『METAL GALAXY』が米国「ビルボード 200」で13位にチャートイン。

「日本人では故・坂本九さんが歌った『上を向いて歩こう』以来の米国成功といわれます。米国進出は『X JAPAN』も宇多田ヒカルも失敗。しかも彼女たちは英国、ドイツでも人気。16年には経済誌『週刊東洋経済』も成功を取り上げているほど。ずいぶん前から世界的人気なのに、どうして急にNHKが声を掛けたのでしょう」(音楽ライター)

今年の紅白は無観客。ノリを求めるのも微妙。

「今年はコロナ禍で若い世代が家にこもって紅白を見ると読んだのでしょうか。SU-METALのボーカルは重い演奏にも負けないクリアさで聴きどころ。ただ、五木ひろしなどの演歌、『乃木坂46』やジャニーズの好きな人たちにメタルがウケるのか疑問です」(同・ライター)

視聴率下げに貢献とならなければいいが…。