蝶野正洋 (C)週刊実話Web
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蝶野正洋『黒の履歴書』~2022年の抱負と目標まずは二足歩行から!

明けましてガッデムだ!


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2022年の1発目ということで、今年の抱負をガツンとカマしたいところだけど、俺は昨年末に腰の手術をした影響で、まだ本調子じゃないんだよ。


手術は成功して、取りあえず腰の痛みはなくなった。以前は2時間ごとに痛み止めを飲まないといけなくて、それをしなくていいだけでも、だいぶストレスがなくなったね。


ただ、腰のまわりのインナーマッスルが衰えてしまっていて、立ってる時にうまくバランスが取れない。リハビリを始めてはいるけど、まだまともに歩けないので、移動には車椅子を使っている。


だから、今年の最初の目標は自力で歩けるようになることだね。まずは二足歩行。人間として、まさに最初の一歩からやり直しだよ(笑)。


ただ、車椅子で移動していると、いろいろ気付くことがある。この歩道は意外と段差があるなとか、こんなところに車輪がハマってしまいそうな溝があるんだ、とかね。


かと思うと、これは階段を使うしかないなと思うような田舎の小さな駅でも、ちゃんとエレベーターが設置されてたりする。


公共交通機関のバリアフリー化というのは、思った以上に整備されていると感じたね。


あと、視覚障害者の方のための点字ブロック。あれが車椅子にとっては、デコボコして走りにくかったりする。


誰にとっても安全でフリーな環境を作るということは本当に難しいことなんだと思ったよ。


車椅子で生活してみたことで、街を見る時の視点が変わった。だから、れいわ新選組が障害を持った議員を国会に送り込んだことは理解できる。


やっぱり、当事者じゃないと分からないことがあるし、そういう方が国会で発言することには意味があると思う。

自分が何歳なのか分からなくなってきた(笑)

体の痛みも同じ。俺も腰の疾患、そして入院と手術を経験して、高齢者の方の中には痛みや体の不調を抱えながら生活している人がたくさんいるということに改めて気付いた。そんな人が政治家になれば、より痛みに対して共感して助け合っていける社会を作れるんじゃないかな。

防災にしても、怪我や病気を抱えている人が意見してくれたほうが、今まで見過ごされていた部分にまで手が届くはずだからね。


俺は、政治の世界に居座ってるジジイどもは早く引っ込んで、若い世代にどんどん任せたほうがいいと思ってたんだけど、やっぱり高齢者だからこそ問題提起できることはあると思う。


だからといって、政治家を高齢者ばかりにしろとまでは言わないけどね。


やっぱり今の日本は高齢化社会になってるから、政治家も世代別の人口比率と同じくらいのバランスにするのがいいんじゃないかな。


今回、病気をしたことで、俺より少し上の世代の気持ちが理解できるようになったけど、『週刊実話』を読んでる同輩たちの思いも分かるし、『TikTok』では若者たちの相談にも乗っている。


もう、今は自分が何歳なのか分からなくなってきたよ(笑)。


まぁ、年齢なんか気にせずに今年も頑張っていくから、よろしく頼むよ!
蝶野正洋 1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。