年末恒例の『第63回 輝く!日本レコード大賞』の授賞式が昨年12月30日、都内で行われ、5人組ダンス&ボーカルグループ・Da-iCEが『CITRUS』でレコード大賞を初受賞した。


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受賞曲は2020年11月のリリース。日本テレビ系ドラマ『極主夫道』の主題歌に採用され、日本人男性ダンス&ボーカルグループ史上初のサブスク1億回再生を突破した。


結成10周年での受賞とあって、ボーカル・花村想太は「結成して10年、デビューして7年なんですけど、ずっと賞に恵まれなかったのでありがたいです」としみじみ語ったという


「レコ大が決定した瞬間、テレビを見ていてアゴが外れそうになった。たしかにサブスクでは人気楽曲だったかもしれないが、CDはまったく売れておらず、今回のレコ大候補に選ばれた10組のうち大穴中の大穴。水面下で〝番狂わせ〟があったことは間違いない」(レコード会社関係者)


受賞決定後、ネット上でも「発表された瞬間、えっ?ってなった」「正直、誰?の世界です」「レコード大賞。たぶん今年か来年で終わりでしょうね。じゃなきゃおかしい」などの声が相次いだ。

エイベックス松浦勝人会長の逆襲

また、1月2日に同番組の平均世帯視聴率が発表されたが、昨年より4ポイントダウンの12.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)で、過去10年でのワーストを記録することに。

「一昨年まではソニー・ミュージックの所属歌手が5連覇を果たし、昨年も『ドライフラワー』の優里がほぼ内定と言われていた。ところが、レコ大案件で中心的な存在で動いていたソニー・ミュージックの社員が暴行事件を起こして閑職に追いやられてしまったんです。そこで、主催する日本作曲家協会が、一昨年にデビュー20周年を迎えた氷川きよしの『Happy!』を推し、ほぼ決まりだったはずですが…」(芸能記者)


かつてのレコ大は、2連覇を果たして引退した安室奈美恵さん、3連覇を果たした浜崎あゆみとEXILEといったエイベックス勢の独壇場だった。その後も、14年から三代目J SOUL BROTHERSが2連覇を果たしたものの、16年に大賞受賞をめぐる〝裏金問題〟が一部で報じられ、エイベックス勢は賞レースから遠のいていた。


「今回は、同社の松浦勝人会長が動いたようですね。稼ぎ頭だったAAAが活動休止に入り、その後釜に据えようとしているのがDa-iCEなんです。なんとしてもレコ大を取らせてハクを付ける必要があった。ただ、やり方が強引すぎて、レコ大の権威を失墜させてしまった。これでは受賞しても逆効果ですよ」(同・記者)


このところ、YouTubeに過激な動画の投稿を繰り返している松浦会長。一部ではエイベックスの経営難も取り沙汰されており、なりふり構わぬ戦略に打って出たのかもしれない。