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今さら聞けない「お正月」の習わし!“2分”で分かる行事の由来と過ごし方

(画像)beth15 / shutterstock

「1年の計は元旦にあり」といわれるように、正月は日本人にとって大切なものとなっている。同時にさまざまな行事や決まりごともある。今さら聞けない正月にまつわる習わしについて学んでみよう。

正月は年神様が各家庭に降りてくると考えられ、その幸運を授けてもらうために、いろいろな習慣が定着したといわれる。

年神様は豊穣と幸せをもたらす神様。日の出とともに高い山から降りてやってくるといわれ、ここから1年の幸運を祈るため、見晴らしの良い場所に行って「初日の出」を拝む行為が生まれた。

山から降りてくる年神様は石や木に憑くとされており、その印として玄関前や門前に「門松」を立てる。松が飾られるようになったのは、古くから神が宿る木と考えられていたためだ。門松を立てておく期間は、一般的には1月7日までの「松の内」の間とされている。

松の内と同じ期間飾るものに、「注連縄(しめなわ)」や「注連飾り(しめかざり)」がある。注連縄はもともと神社で神聖な場所と不浄の外界を区別するための縄となっている。神社に注連縄を張るのと同じく、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所であることを示すため、家の中にも張ったのが始まりだといわれている。注連縄や注連飾りを外す日は、地方によって異なるので注意が必要だ。

“めでたさ”が倍加するといわれている「初詣」

「鏡餅」は、年神様に供える目的で定着したとされている。丸い形は心臓を模し、昔の鏡が円形だったことから〝鏡餅〟と呼ばれるようになったという。1月11日の「鏡開き」に割って食べることで、神の霊力とつながりが生じると考えられている。

新年を迎えて、初めて神社や寺に参拝するのが「初詣」だ。年の初めにお参りすると「めでたさ」が倍加するといわれている。また、大みそかに除夜の鐘を聞きながら家を出て、元旦にお参りをすませて帰るのを「二年参り」という。

正月に欠かせないのが「御節(おせち)」だろう。数の子は、ニシンの卵で子孫繁栄を願う。ニシン=二親から多くの子が産まれるという語呂合わせによるものだ。黒豆は〝まめ〟に働けますように、昆布=よろこぶ、鯛=めでたいなど、御節には縁起の良い語呂合わせがたくさんある。さらに重箱は、めでたいことを重ねるという意味もある。

それぞれ意味を理解すると、正月の過ごし方も少し変わってくるかもしれない。

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