「手足が冷たくて夜あまり眠れない」「手がかじかんでパソコンのキーボードが打てない」というように、冷え性で悩む人は多い。
冷え性でなくても、冬になると寒さが身に染みるもの。特にこの年末年始は、夜遅くまで外出している機会が多い。効果的な防寒対策をあらためてチェックしておこう。
さて、あなたは靴下を2枚、3枚と重ねて履いたり、肌着を温感素材製のものにして、さらに腹巻きをして……と、モコモコに重ね着をして寒さをしのいではいないだろうか。
重ね着も防寒対策にはなるが、一番効果的なのは〝クビ〟を温めること。
「クビ」とは、首はもちろんのこと、手首、足首、ウエストのクビれの4つだ。
カイロを貼るときに効果的な場所は…
中でも特に「首」は、寒い外気にさらされやすく皮膚が薄いために、首が冷えると血管も冷えやすい。さらに首には動脈という太い血管が通っているので、首が冷やされて冷たい血流が体中にめぐれば、どんなに重ね着をしていても、体の芯から温まることはできないだろう。
外出時はマフラーやネックウオーマーを着用し、室内でもスカーフなどを首に巻くだけで、体で感じる温かさが全然違う。忘れないようにしたい。
手首、足首も同様だ。最近では手首や足首専用のカイロが出ているほど。皮膚が薄いので、意識して温めるようにしたい。また女性の場合は、ウエストのクビれも大切。子宮まわりが冷えると、体の不調を引き起こす原因にもなりやすい。
寒さ対策でカイロを貼るときは、首のすぐ下、背中の上部、「風門」という、肩甲骨の間の部分に貼るとよい。この場所も血管が集中しているため、ここを温めると体全体の血行を良くすることができる。ぜひお試しあれ。