2021年、今年も多くの人が〝お騒がせ〟で時の人となった。振り返れば数多くの謝罪も行われたが、そこにはツッコミどころばかりを残した珍妙なものも多かったように思える。
既に記憶の彼方に行っている人も多いかもしれないが、今年2月、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(当時)が、女性への差別的発言で辞任することとなった。森氏は会見にて「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な発言であったと認識しています」などと謝罪を述べたが、その言葉は〝棒読み〟そのもので、終始手元の原稿を読み続けるだけのふてぶてしいもの。また、核心を突く記者の質問にも「最近は女性の話を聞かないから分かりません」とはぐらかし、「そういう話はもう聞きたくない」「あなたはどう思いますか?」「面白おかしくしたいから聞いてるんだろ?」などと〝逆ギレ〟する場面も目立ち、火に油の会見となってしまった。
タピオカドリンク店への脅迫メッセージで芸能界を一時引退した木下優樹菜は、今年10月、YouTubeチャンネルを開設して約2年ぶりにタレント活動を再開させた。最初の動画では一連の騒動への謝罪を行ったのだが、低評価は12万と散々なもので、涙ながらに語る姿にも〝嘘泣き疑惑〟が浮上。一応、後の動画では嘘泣きを否定、真摯に反省していると語ったが、謝罪からわずか6日後には「チョリーッス!! 木下優樹菜でーす!」と笑顔で動画を投稿していた。
かつての国民的英雄もドン引き会見…
もともと好感度の低かった2人と違い、かつて国民の英雄扱いされていたプロゴルファー・石川遼も、今年は謝罪に追われた。
石川は10月にアメリカから帰国した際、自主隔離期間中にゴルフ場で練習したほか、複数人と飲酒していたことが週刊誌報道で発覚。これにより、1カ月間の出場停止と日本ゴルフツアー機構副会長・理事の職を辞することとなり、11月24日には謝罪会見も開かれた。しかし、会見が報道から2週間以上たった後と遅かった上、「(隔離ルールの詳細を)知らなかった」などと言い訳がましかったことで賛否が噴出。また、小室圭さん顔負けのロン毛ポニーテールというふざけた髪型にも非難が集まり、かつての持ち上げられっぷりもどこへやらの〝落ち武者〟となってしまった。
6月には、ユーチューバー総勢31名の〝緊急事態宣言下での自粛破り大パーティー〟が『文春オンライン』で明るみとなり、参加していたユーチューバーは続々と謝罪動画を投稿。しかし、若い女子に大人気の『コムドット』には「バッシングに負けるな」と15万もの高評価が寄せられ、なぜか好感度が上昇する異常事態に。
ところが、それからほどなくして、今度は深夜のコンビニ駐車場で近隣住民から警察を呼ばれるほどの騒音騒ぎを連日起こしていたことが発覚する。どうやら内心は無反省だったようだが、こちらもファンの失望よりエールの方が多く、彼らにとっては〝ノーダメージ〟にすぎなかった。
果たして2022年は一体どんな〝不祥事〟が相次ぐのか…。何はともあれ、平穏を祈りたいものだ。
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